glassflower_45 ページ45
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それからすぐに病院に戻れば、病気の様態は信じられないほど早く悪化していった。
酸素マスクがないと息ができなくて･･
点滴なんて日中ずっと腕に繋がっている。
車椅子に乗ることも滅多に無くなって･･
岸「A、お粥食べれる？」
固形のご飯すら喉を通らなくなった。
目眩はするし、頭は鈍器で殴られたようにガンガン痛むし･･
もう自分の体が自分の物じゃないみたいで。
食欲なんてないのに無理やり口の中にお粥を突っ込んだ。
味なんてそもそも感じないのに余計に美味しくない。
飲み込もうと喉に力をいれたのだが･･･
『うっ、ッ･･、！！』
気持ち悪くて簡単に戻してしまった。
あぁ、ついにここまで来てしまったか、と。
私はどこか冷静だった、。
でも何も言わずにすぐ私の背中を摩ってくれる優太にはとことん申し訳なくって、、
『･･ごめん、』
岸「謝る必要ねぇだろ？もう充分頑張ってんだから･･無理すんな」
私の手からレンゲを取ると勝手に片付け始めちゃう。
ちゃんと完食したい、という気持ちがあっても
ここ最近、ずっと体が熱っぽくて言うことを全然聞いてくれない、。
紫「なぁ、最近悪化してね？」
仕事終わりに顔を見せてくれた紫耀は私よりも今すぐ消えそうなくらい存在感が薄くて･･
ダメだよ、そんな顔で見ないでよ。
何度だって大丈夫！と伝える。
なのに君は余計に顔を歪ましたんだ。
岸「先生に検査してもらお？」
そんな確実な事して安心なんて期待はできない、。
そう分かっていても、私があとどれくらい生きられるのか･･･君達は私の寿命をしつこく知りたがるんだね。
さすがに二人がいる前で先生に検査結果を教えてもらうなんて、、逆に私のメンタルがやられる。
だから二人が一度家に帰ったのを見測って先生を呼び出した。
でもね、？
主治医の先生が一人じゃなくて･･
「Aさんっこんばんは！」
隣に産婦人科の先生を連れてきた時、、わたしは思わず涙を堪えることが出来なかったんだ。
たくさん調べたもん･･自分が死ぬ寸前なんて何となく分かるでしょ？
あの二人は私がもう死ぬと思ってる･･でも、まだまだ耐えれそうなのは体がちゃんと示してくれた。
「おめでとうございます！妊娠6週目ですっ」
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林檎(プロフ) - ドラマみたいで感動しました。映像化してほしいです (2023年4月13日 18時) (
レス) id: 84e97ac5a3 (このIDを非表示/違反報告)
まい - 涙が止まらなかったです。。。岸くんと華ちゃんが幸せになりますよーにと願ってしまいます。。。他の作品も拝見させて頂きましたがmuheさんの書く岸くんが素敵過ぎて岸くんにどハマり気味です 笑 (2023年1月4日 21時) (レス) @page49 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
ななみ - ほんとに1人号泣しました。岸くんだからこの役合ってるなって思いますありがとうございます！！こんな素敵なお話を！とても切なくて悲しい話ですが (2020年5月19日 22時) (レス) id: 9698ee50ef (このIDを非表示/違反報告)
moca - 素敵な作品ありがとうございます。何度読んでも涙が止まらず、私が読んできた作品の中で1番に大好きな作品です。こんなに作品で泣いたのは初めてです！素晴らしい作品を書いて下さり、ありがとうございました！ (2020年4月5日 21時) (レス) id: 039decc541 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 岸くんの素敵な人柄がそのままに出ている作品で、お話の内容も、本当に素敵で、読んでいて涙が止まりませんでした。今まで読んできた作品で1番感動しました。その作品を書いてくれて、本当にありがとうございます！ (2020年4月3日 15時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年10月11日 19時
