glassflower_33 ページ33
･
落ち着いた紫耀は、明日も仕事だと言った。
紫「毎日会いに来てもい？」
『今までそうだったじゃん！！』
紫「そうだったな(笑)」
いつものように柔らかく笑ってくれたから自分もちょっと安心する。
だけど、私の目をじっと見てくる紫耀に疑問を抱く。
紫「･･A」
『ん？』
申し訳なさそうな表情と、でも何かを求めた表情が見事に混じっていて･･
紫「ごめん、俺の我が儘聞いて？」
『うん、なに？』
紫「一回だけでいいから･･目、瞑って欲しい」
それははっきりと言わなくても分かること。
『うん、分かった』
でも紫耀はとても寂しそうにしていて、、
お互いの愛を確かめ合うものなのに、
頼まれてするなんてやっぱり切ないよ、。
ゆっくり瞼を閉じればゆっくりと感じる紫耀の面影、。
触れた唇は私に何を訴えかける、？
それは付き合ってる訳ではなく、、
小さい時から時間を共にしてきた、そんな幼馴染みな彼のキス、。
受け止めようと必死になればそれはとても辿々しく私から離れていった。
ほんの少しでも、私は紫耀の傷を癒せたのだろうか、。
･･いや、きっと、余計傷付けたかもしれない、。
彼の深く負ったそれを今さら自分の力でどうにか出来るか？と問われたら
私は自信を持ってYESと答えることが出来ない。
紫「こんな俺でごめん、でもッありがとう」
結局は私が与えられてばかりなのだ、。
紫耀はゴツゴツ男らしいその手で私の頬に触れると
やっぱりちょっと寂しそうにしていて、、
紫「岸くんにちゃんと幸せにしてもらって？」
『うんっ』
紫「じゃぁ、また明日来るね」
『おやすみっ、』
紫「おやすみ」
口角を無理やりにもキュッと上にあげた紫耀、。
強がらなくていいよ？なんて言ったらそれは逆に酷だと思った。
だから、頑張ってる紫耀を、ひたすら耐えてる姿をそのまま見届ける。
だけど、ねぇ、しっかりしてよ･･
私に背を向けた瞬間にキラリと光ったそれは決して綺麗とは言えなかった。
何度も何度も迷子になってやっと落ちた。
それは紫耀、本人だけが知っている。
お願いだから、一人で泣かないでね、？
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林檎(プロフ) - ドラマみたいで感動しました。映像化してほしいです (2023年4月13日 18時) (
レス) id: 84e97ac5a3 (このIDを非表示/違反報告)
まい - 涙が止まらなかったです。。。岸くんと華ちゃんが幸せになりますよーにと願ってしまいます。。。他の作品も拝見させて頂きましたがmuheさんの書く岸くんが素敵過ぎて岸くんにどハマり気味です 笑 (2023年1月4日 21時) (レス) @page49 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
ななみ - ほんとに1人号泣しました。岸くんだからこの役合ってるなって思いますありがとうございます！！こんな素敵なお話を！とても切なくて悲しい話ですが (2020年5月19日 22時) (レス) id: 9698ee50ef (このIDを非表示/違反報告)
moca - 素敵な作品ありがとうございます。何度読んでも涙が止まらず、私が読んできた作品の中で1番に大好きな作品です。こんなに作品で泣いたのは初めてです！素晴らしい作品を書いて下さり、ありがとうございました！ (2020年4月5日 21時) (レス) id: 039decc541 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 岸くんの素敵な人柄がそのままに出ている作品で、お話の内容も、本当に素敵で、読んでいて涙が止まりませんでした。今まで読んできた作品で1番感動しました。その作品を書いてくれて、本当にありがとうございます！ (2020年4月3日 15時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年10月11日 19時
