glassflower_40 ページ40
･
岸「よしっ今誓おう？」
『え？』
そんな急すぎる発想も、何だか彼が考えそうな事だから黙ってついていく事にした。
だけど、
岸「僕は、如何なる時も･･あれっ次何だっけ？」
ふわふわ抜けた所を隠しきれていない優太。
きっと私のお父さんとお母さんを目の前にしたとしても、、
同じようにボロが出るんだろうな。
だけど、そんなボロも･･
岸「えっと、Aさんを愛し続けますっ！！」
きっと人の良さが滲み出てるから、あっさりカバーしちゃうんだろうな。
あまりにも薄っぺらくて
『ねぇ本当？』
面白いから彼を伺いながら疑ってみる。
岸「いやっ！！俺命賭けるから！！」
嫁の親を目の前に、こんな堂々とできる優太だから素直に嬉しくはなるんだけど、、
『すぐ命賭けるんだから』
彼の低姿勢はいつか撲滅的なものにならないかと不安で仕方ない。
なのに、
岸「俺は誓ったよ？Aは、？」
今度はそうやって私に求めてくる。
『隣きて』
優太をしゃがませて自分の隣に来させた。
手を繋いでその存在を噛み締める。
『お父さん、お母さん。私、自分が思ってるより男を見る目があったみたいっ･･愛し続けてもらうから、私も愛し続けるから、、だからここで誓わせてくださいっ』
優太に顔を向ければちょっと歪めて、、ほらまた照れ隠し。
何回繰り返したら慣れるんだろうか、、でも慣れないでいつまでも初々しくいたい。
そうさえも思えてしまうのだ。
優太が立ち上がって私に体を向けるから、私だって違う準備は出来ていて。
お互いに合図したわけじゃないのに、
繋いでいた手はいつの間にか指を交わらせて恋人繋ぎになっていた。
いつ見ても吸い込まれそうなほど真っ直ぐ私を見てくれる優太。
その瞳に写っている私は、確かに今を生きていた。
だから、見えないものにも強くなれる。
瞼を閉じて全部を彼に託せたんだ。
あっという間に触れてあっという間に離れてく。
ちょっとの間にできてしまった私達の隙間も、こんな簡単に埋まってくなんて･･
唇に感じるもの全てでこれからの人生に自信を持たせた。
もう、優太に遠慮なんてしない。
だって彼は、
私の旦那さんなんだから。
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林檎(プロフ) - ドラマみたいで感動しました。映像化してほしいです (2023年4月13日 18時) (
レス) id: 84e97ac5a3 (このIDを非表示/違反報告)
まい - 涙が止まらなかったです。。。岸くんと華ちゃんが幸せになりますよーにと願ってしまいます。。。他の作品も拝見させて頂きましたがmuheさんの書く岸くんが素敵過ぎて岸くんにどハマり気味です 笑 (2023年1月4日 21時) (レス) @page49 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
ななみ - ほんとに1人号泣しました。岸くんだからこの役合ってるなって思いますありがとうございます！！こんな素敵なお話を！とても切なくて悲しい話ですが (2020年5月19日 22時) (レス) id: 9698ee50ef (このIDを非表示/違反報告)
moca - 素敵な作品ありがとうございます。何度読んでも涙が止まらず、私が読んできた作品の中で1番に大好きな作品です。こんなに作品で泣いたのは初めてです！素晴らしい作品を書いて下さり、ありがとうございました！ (2020年4月5日 21時) (レス) id: 039decc541 (このIDを非表示/違反報告)
花 - 岸くんの素敵な人柄がそのままに出ている作品で、お話の内容も、本当に素敵で、読んでいて涙が止まりませんでした。今まで読んできた作品で1番感動しました。その作品を書いてくれて、本当にありがとうございます！ (2020年4月3日 15時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年10月11日 19時
