cinderella_54 ページ6
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どうしようもない嫉妬で頭がおかしくなりそうだ。
私と同世代の女の人が岸くんを飲みに誘っていたのを耳にしたことがある。
何で、?
私の誘いは平気で断るくせに・・なんで、?
本当は直接あってその真相を聞きたい。
私が悩むように岸くんも何か思ってるならちゃんと不安が無くなるようにお互いを確かめたい、。
だけど、、それよりも何よりも、怖かった。
ちょっとの勇気でも簡単に壊れてしまうほど私達の関係は繊細でモロい。
これ以上の我が侭で岸くんがもっと遠くへ行ってしまうのが怖かった。
門限なんてなかったら・・私だって沢山岸くんを誘えた。
お嬢様じゃなかったら、、
居酒屋だって二次会だって、、皆が終電逃したって話にも付き合えたのに、ッ。
全部は自分の生まれた運命にある。
そう言ってしまえば仕方が無いことだった。
今日は岸くんと会えるもんだと思ってたから、、
執事にはタクシーで帰ると言っていて・・
そんなのやっぱり迎えに来てって電話すればいい話なんだけど、、
私のお父さんはまだ岸くんの事をちゃんと受け入れてくれたわけじゃない。
断られた、なんてお父さんの耳に入ったらいつ彼がどんな目にあうか分からなくて・・
1人で勝手にビクビクしてしまうのだ。
だからある程度の時間が過ぎるまで職場で時間を潰そう、と。
ロビーのソファに座ったまま居たのだが、、
もうほとんどの人が退勤したであろうこの社内で
遠くから聞こえてくる足音に胸がちょっと変にザワつく。
社長はほとんど会社にいないのに・・
次期社長となるとほとんど代理として扱われるのだろうか。
廉「あれ、A?」
『廉くん・・』
彼の声は昼間よりも遥かに疲れていた。
まさかこんな遅くまで仕事をしてたなんて、、
廉「岸くんは?」
『・・・・』
廉「今日一緒に帰るんちゃうかったん?」
『・・・・』
何も言い返せなくて胸が痛苦しい、。
廉「喧嘩でもしたん?」
心配そうに聞いてくれるから余計しんどくなる。
『いや、飲み会誘われたって・・そっちに行っちゃっただけだよ』
廉くんって私の事をなんでも知ってる、。
頭が良いからって言うのもあると思うけど
廉「そういう事か」
ほら、全部を言わなくても分かってくれる。
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まなみ - どっちも応援したくなります。岸くんどこに行ってしまうのかな?すごく気になります(*´Д`) (2019年12月23日 21時) (レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(プロフ) - ほんとにmuheさんの作品大好きです!どっちと結ばれても私は幸せです笑 (2019年5月3日 0時) (レス) id: 2096cfbafb (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる(プロフ) - 更新頑張ってください!!!早く岸くんみたいです笑 (2019年4月26日 1時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
岸担りりここ - 更新頑張ってください!続き気になりすぎてやばいです← (2019年4月18日 17時) (レス) id: eb3522528a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております!これからの展開どきどきです、、! (2019年3月29日 15時) (レス) id: 2bc4477fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2018年11月10日 22時