cinderella_97 ページ49
・
そのまま強制的に部屋へと戻された。
まだ落ち着かない気持ちのままに、寝室へと足を運ぶのはかなり怖かったけど
でも、目が覚めて隣に私がいなかったらそれはそれで疑われるだろう、。
物音を立てずに静かに歩く。
廉くんが寝てるのを確認して静かに布団の中へと体を戻した。
でも、何も考えずに寝たいと意識したって、ボロボロと流れてくるそれに嘘はつけない。
息を殺して、剥き出しの感情と闘っていると...
廉「どこ行ってたん?」
背中越しに冷め切った声が響いて体が凍りつく。
『れん、くんッ...起きてた、のッ?』
鼻声混じりではあったけど、泣いているのがバレないようにと強情を演じる。
でも彼は
廉「どこ行ってたん?」
それを繰り返して聞いてきた。
だから変に嘘を付いても無駄だと察する。
『ちょっと、そこの公園』
廉「何しに行ったん?」
『夜風に当たりたくて』
廉「一人で?」
『う、ん』
疑われるのは承知の上で、詰まったものを必死に隠した。
すると、
廉「...そ、」
いつもはしつこく聞いてくるのに、それ以上は何も聞いてこなかった。
それに再び違和感を覚えて、
廉「別にええけどさ、」
彼の方を振り返ると...
廉「明日、外出禁止な?」
『えッ』
彼の手は容赦なく自分の首に伸びてきて、
気づいた時には馬乗りされていた。
『や、めてッゴホッゴホッッ、!!』
酸素が薄く、遠のく記憶の中で、必死に抵抗を続けた。
−−−
in空港
?「ねぇ、いいの?...本当に」
岸「うん、あいつ優しくされると駄目だから」
?「それで大丈夫なの?」
岸「...何が?」
?「...だって、」
岸「俺馬鹿だから...どんなに気持ちで頑張ったって、永瀬には勝てねぇよ、」
?「でも両想いなんだよ?...こんなの間違ってるって」
岸「これしか方法が見つからなかったんだよ...マジでごめん...でも、
宜しくな」
【続く】
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まなみ - どっちも応援したくなります。岸くんどこに行ってしまうのかな?すごく気になります(*´Д`) (2019年12月23日 21時) (レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(プロフ) - ほんとにmuheさんの作品大好きです!どっちと結ばれても私は幸せです笑 (2019年5月3日 0時) (レス) id: 2096cfbafb (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる(プロフ) - 更新頑張ってください!!!早く岸くんみたいです笑 (2019年4月26日 1時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
岸担りりここ - 更新頑張ってください!続き気になりすぎてやばいです← (2019年4月18日 17時) (レス) id: eb3522528a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております!これからの展開どきどきです、、! (2019年3月29日 15時) (レス) id: 2bc4477fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2018年11月10日 22時