cinderella_83 ページ35
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関係性ってそんなに変わる訳でもないし…廉くんの隣を歩いてたって、違和感を感じる訳でもない。
なのに、、
岸「いや何でですかっ!!」
社内の遠くの方から聞こえてくる賑やかな空間に、、体は瞬時に反応した。
耳にすれば落ち着くその透き通った声も、いつの間にか遠くに離れてしまって…
岸「俺、酒弱いんだってッ」
素で話せるような楽な関係性に変に嫉妬しては、仲良くしている女性達に胸が苦しくなる。
あの中に気になる人、好きな人はいるのだろうか、。
岸くんのタイプって、どんな人なんだろう。
目を背けたくても視界に入ってくるんだから仕方がない。
自然とそれを目で追っていると
−−−グイッっ。
急に腕をひかれて我に返る。
目の前にいる廉くんは顔を歪ませて私を見ていた。
廉「なんで?」
『え』
廉「何であいつの事見てたん?なぁッ」
強く問い質される感じに慣れなくて、一瞬現実に理解が出来なくなる。
『廉くん…ちょっと怖いよッ」
廉「ごめん、」
そんなつもりで言った訳じゃないのに、私が素直になると必ず誰かを傷付けてしまう。
『…私もごめん、賑やかだから自然と目に付いただけだよ?』
安心させたくて彼の表情を伺うけど、、
キュッと手を握られて、何をどう受け止めたらいいのか必死に探る。
なのに彼の視線はどこか遠くを見据えていて、
廉「あんなん忘れるくらいめっちゃ好きにさせたるから、俺頑張るから…待っててな?」
その先にあるものと言ったら彼の心境を邪魔する虚しさだけだった。
『うん、…ありがとう』
そうは答えたけど、晴れない曇り顔にやっぱり私は彼の重荷になっていると感じる。
二人でそのまま会社を出ると小綺麗な女性が社内に入っていくのが見えた。
その女性は隣町の社長令嬢で、廉くんと互いに軽くお辞儀をしてたけど…
廉「気になる?」
『へっ?』
廉「なんでここにおんねやろって不安にならん?」
そう言われると純粋な疑問を抱く。
廉「嫉妬くらいしてくれへんと持たへんって、俺」
誰も見てないタイミングに外の冷たい空気に混じりながらフワッと腰を抱かれる。
廉「俺の気持ち、分かった?」
ギュッと服を掴まれたから何か異変に気付いてしまう。
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まなみ - どっちも応援したくなります。岸くんどこに行ってしまうのかな?すごく気になります(*´Д`) (2019年12月23日 21時) (レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(プロフ) - ほんとにmuheさんの作品大好きです!どっちと結ばれても私は幸せです笑 (2019年5月3日 0時) (レス) id: 2096cfbafb (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる(プロフ) - 更新頑張ってください!!!早く岸くんみたいです笑 (2019年4月26日 1時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
岸担りりここ - 更新頑張ってください!続き気になりすぎてやばいです← (2019年4月18日 17時) (レス) id: eb3522528a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております!これからの展開どきどきです、、! (2019年3月29日 15時) (レス) id: 2bc4477fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2018年11月10日 22時