cinderella_50 ページ2
・
私達は晴れて社会人となった。
岸くんは廉くんの気遣いのおかげで廉くんのお父さんが運営する大手企業の社員となった。
まぁ、そこまではいいとして・・
その職場に自分もいるのだからおかしな話だ。
・・というのも、
私の進路なんて自分でそう自由に決められるはずもなく、、
いつ気変わりするか分からないからと、、廉くんと直接関わりのあるこの会社に入社することになってしまった。
自分の父親も有名なだけあって、存在が社内中に知れ渡れば、
そりゃ廉くんと婚約していたっていう過去の話も噂話となる。
まぁ、自分が配属された部署は特にこれと言ってそんな居心地の悪い所ではない。
それなりの仕事をやりこなして定時に帰る。
そんな在り来りな生活を毎日平和に繰り返す・・つもりだったのだが、。
訂正した書類を他部署に届けようと、普段は通らない廊下を歩く。
誰もいないだろうからそのまま置いてきて、と言われてきたが・・
そもそも場所が分からず行き来を繰り返す。
こういう迷路みたいに通路が多いのは苦手だ。
キョロキョロ方向も分からなくなりそうになっていると
廉「ほんっまいつになっても危なっかしいな(笑)」
『れんくんっ!』
スーツ姿の廉くんが壁にもたれて立っていた。
同じ職場にいると分かっていても、広すぎて会うなんて無いに等しかった。
この職場に来てから会うのは初めてになる。
廉「なぁ、お前そんなんやと自分の父親の名前に泥つけることなるで?(笑)」
私の腕をガッシリ掴むとそのまま引っ張るようにして道を進んでく。
『え、ちょっと?どこ行くか分かってんの?』
廉「書類手に持って迷子なってたらそんなん誰でもわかるわ」
人を小馬鹿にするような怪しい笑みを私に向けてくる廉くん、。
チラチラ通る社員達はみんな廉くんが通る度に深くお辞儀をしていて、
その違和感にすぐ気付いてしまった。
・・そっか、
廉くんって次期社長なんだよね、。
それが元婚約者だと思うとなかなかな物を感じてしまう。
廉「着いたでっ」
廉くんのお陰でやっと辿り着いたその部署の一角に書類を一枚一枚置いていれば後ろから彼の視線を感じる、。
『、ん?』
廉「・・なんか気まずいな、婚約者やったのに」
1959人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まなみ - どっちも応援したくなります。岸くんどこに行ってしまうのかな?すごく気になります(*´Д`) (2019年12月23日 21時) (レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(プロフ) - ほんとにmuheさんの作品大好きです!どっちと結ばれても私は幸せです笑 (2019年5月3日 0時) (レス) id: 2096cfbafb (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる(プロフ) - 更新頑張ってください!!!早く岸くんみたいです笑 (2019年4月26日 1時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
岸担りりここ - 更新頑張ってください!続き気になりすぎてやばいです← (2019年4月18日 17時) (レス) id: eb3522528a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております!これからの展開どきどきです、、! (2019年3月29日 15時) (レス) id: 2bc4477fb2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:muhe | 作成日時:2018年11月10日 22時