rainyboy_2 ページ2
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サッカー部の3年生は一人しかいない。
そう、部長の岸先輩だけなのだ。
どうやら3年生は二者面談をしているらしく、先輩の姿はまだ見当たらない。
さっきよりも強さが増した雨の音は体育館の中まで綺麗に響いてくる。
廉「最近ずっとこの天気やな」
筋トレを初めながら私に話しかけてくる廉。
『口よりも体動かしてってば！！』
廉「はいはい」
私の言うことなんていつも聞き流すように全然聞いてくれない。
ちゃんと聞いてくれるのはやっぱり岸先輩くらいなのだ。
もう完全下校の時間まで迫ってきた時、体育館から制服を着たままの彼が見えた。
そのシルエットがハッキリしてくればそれと同時に私の胸もキュンと勝手に若さを作る。
『雨男せんぱーいっ！！』
手を振って返事を待ってみれば
『だからっお前それやめろって！！』
顔を歪ませて私に返してくれた。
それだけで超絶嬉しくなる。単純なのだ。
ちゃんとした根拠はないけれど岸先輩がいる時の雨はなんて言うか、そんなに暗くない。
どんよりとしたものがないのだ。
それを前、廉に伝えたら「それは好きやからやろ？」って言われたけど、
実際のところどうなんだろうか。
先輩の明るさは太陽と同じくらいとても暖かい。
例え好きじゃなかったとしても、岸先輩の存在はやっぱりサッカー部には偉大だと感じた。
「あ、やっぱり岸先輩って雨男なんですか？」
私が普段からそんな事を口にするせいか1年生が岸先輩に問いた。
1年生がこんなにもラフな雰囲気で3年生に話せているのは、やっぱり岸先輩の人柄の良さなのだろう。
まぁ、あまりにも先輩っぽくないから後輩から馬鹿にされてる事も多々あるが･･
岸「いやいや違うからっ！！勘弁してよぉ」
でも本人も満更でもない様子だった。
そんなちょっとした会話を挟んでいたらあっという間に下校時間になっていて、、
部員はそれぞれ帰る準備を始めた。
荷物を部室に運ぶのはマネージャーの仕事。
彼たちが支度をしてるうちに･･と重い荷物を肩にぶら下げていたら
岸「つーか雨男先輩って何？語呂悪すぎじゃね？」
とか言いながらも重い荷物を率先して持ってくれる。
そういうさり気なさが不意打ち過ぎて私の心は静かに叫んでいた。
岸「あっ、それも俺が持つよ」
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ｻｸﾗ - 好きです！まじで！おもしろすぎです！！ (2020年3月28日 22時) (
レス) id: 2c4e782039 (このIDを非表示/違反報告)
あおこ(プロフ) - 終わっちゃった、、好きです！このお話！続編希望です！岸くんと付き合った後のお話で、、岸くんと付き合ったはずなのに廉との関係も今まで通りでそれに岸くんが妬いちゃう的なやつ！！ (2018年9月15日 3時) (レス) id: 8d319b548e (このIDを非表示/違反報告)
平野かな(プロフ) - この作品とても感動しました、！岸くんピュアすぎるし、、本当に大好きな作品です！！もしよければ、続編出してほしいです。試合のことや岸くんと付き合い出してからのことなどもっと知りたいです！ (2018年9月13日 3時) (レス) id: 0d5cee7618 (このIDを非表示/違反報告)
ここあ(プロフ) - 初コメ失礼します!!むへさんのTwitterもインスタも占ツクも全部読んでます!!今回の作品は岸くんがピュアすぎて(泣)私、廉担なんですけどリア恋なら岸くんがいい！なんて思ってしまいました笑でも、廉くんも好きなので新作も読ませていただきます!!頑張ってください！！ (2018年9月5日 20時) (レス) id: 4d99011ff8 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！めちゃくちゃ感動しましたぁぁぁぁあ（泣）新作も読みますっ！！お気に入り作者ポチッと押しました！これからも頑張ってください！ (2018年9月5日 1時) (レス) id: d9e61be587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年8月14日 23時
