rainyboy_27 ページ27
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タオルケットの中にすっぽり体をおさめて、モゾモゾ何をしてるのやら、。
何を言っても無理だろうなと悟った私は廉に背を向けて着替えることにした。
今のうちならいちいち言わなくても大丈夫だろうと。
傘で帰ってきてもやっぱり湿気があるからか、着ているシャツは濡れていて、
リボンを外して、シャツのボタンを一つ一つ外していく。
シャツを椅子にかけてTシャツを着ようと手にしたのだが、その時
廉「なぁそういえばさぁ・・」
廉がタオルケットから顔をだしてこちらを向く。
だけどこんな状況予期していない私は、ブラジャーが丸出しなわけで・・
『・・・っ!!』
一瞬にしてお互いの時が止まってしまった。
廉「お前アホかッッっ!!!」
−−−−バコンッ、。
怒鳴られたと思ったら廉のスマホが飛んでくる。
ねぇ、自分の携帯大事に使おうよ。
ガタガタッと音を立てて床に落ちたスマホを拾うと
彼はさっきまでくるまっていたタオルケットを自ら剥ぎ取った。
廉「ほんッま有り得へんッお前の頭どうなってんねんッ!!」
私の顔を見ることなく背中を向けて窓に手をかけた彼。
あ、自分の部屋に戻るのかな・・と。
『ごめんごめん、だってタオルにくるまってたから』
廉「普通ッ一言くらい言うやろッっ!!!」
何をそんなに焦っているのか、窓枠から自分の部屋に帰ろうとしていたのに、
−−−−ガタンッ、バタンっッ、。
足が引っ掛かったらしく、隙間から落ちそうになっていた。
あまり見ることのないドジな姿に思わず吹き出してしまう。
廉「笑うなッ!!!」
私は既にTシャツを着ているのだが、、彼はまだ落ち着きがないようで
『ちょっと、何やってんの!!?』
投げつけられたスマホを彼に返そうと自分も窓枠に近付けば
俯く彼は前髪でずっと表情を隠していて、、
その隙間から覗くように伺うと
『・・・っえ、』
廉の顔は耳まで真っ赤だった。
廉「見んなってッ!!」
私から荒くスマホを取り返すと
−−−−バタンッ。
勢いよく窓を閉めて帰っていった。
−−−−カチャッ、。
なんで鍵をかけたのかは謎だったが用があれば玄関から入ればいいし、
・・にしても、あの赤さは異常だった。
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サクラ - 好きです!まじで!おもしろすぎです!! (2020年3月28日 22時) (レス) id: 2c4e782039 (このIDを非表示/違反報告)
あおこ(プロフ) - 終わっちゃった、、好きです!このお話!続編希望です!岸くんと付き合った後のお話で、、岸くんと付き合ったはずなのに廉との関係も今まで通りでそれに岸くんが妬いちゃう的なやつ!! (2018年9月15日 3時) (レス) id: 8d319b548e (このIDを非表示/違反報告)
平野かな(プロフ) - この作品とても感動しました、!岸くんピュアすぎるし、、本当に大好きな作品です!!もしよければ、続編出してほしいです。試合のことや岸くんと付き合い出してからのことなどもっと知りたいです! (2018年9月13日 3時) (レス) id: 0d5cee7618 (このIDを非表示/違反報告)
ここあ(プロフ) - 初コメ失礼します!!むへさんのTwitterもインスタも占ツクも全部読んでます!!今回の作品は岸くんがピュアすぎて(泣)私、廉担なんですけどリア恋なら岸くんがいい!なんて思ってしまいました笑でも、廉くんも好きなので新作も読ませていただきます!!頑張ってください!! (2018年9月5日 20時) (レス) id: 4d99011ff8 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します!めちゃくちゃ感動しましたぁぁぁぁあ(泣)新作も読みますっ!!お気に入り作者ポチッと押しました!これからも頑張ってください! (2018年9月5日 1時) (レス) id: d9e61be587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2018年8月14日 23時