cinderellaboy_40 ページ40
･
自分よりも廉くんだって苦しんでる、。
･･辛い。分かってる。
それは充分に理解した。
嘘の優しさなんて長くは続かないし、
この先、彼をもっともっと悲しませると思う。
だから、全部を理解した上で本音が言えた。
『廉くん･･私、やっぱり無理』
曖昧に逃げてたら廉くんは困るだろう。
私は彼の目を見てちゃんと向き合う。
表情が差ほど変化しない君は、もう分かっていたのだろうか。
いろんな予測が難なくできる廉くんだ。
絶対に覚悟はしていたはずだ。
廉「･･なんで？俺のこと嫌い？」
好きか嫌いか、究極な2択で私を困らせるのは
曖昧な言い逃れをされたくなかったからだろう。
『違う･･結婚しても廉くんの事、傷付けると思うから』
とても卑怯な言い訳だ。
だけど、言われたくないのは充分に伝わってきてる。
だから、やっぱり岸くんが好き･･それだけは口にできなかった。
廉「別にええよ、Aが隣におるなら」
『でも、ッ私が、駄目なのッ』
彼はそれでもいいと言ってくれる。
それでも私を隣に置いときたいと言ってくれる。
その清純な気持ちにどう答えたら正解なのか、出来るのなら答えを教えて欲しい。
キングサイズの大きなベッドは1人はもちろん、2人で寝るにもやっぱり有り余る。
こんなに広々伸び伸びできる空間なのに、君は布団の中で静かに動いた。
シーツの擦れる音が耳に届く。
−−−−−ギュッ。
背中を向けていた私に、彼は布団の中で強く抱きしめた。
その力に全部が込められていて、思わずピクリと肩が反応する。
廉「安心し、襲ったりせぇへんから」
ひとつひとつの気遣う言葉を無理に言わせてると思うと、自分が情けなかった。
寝た振りをしていたが、まだ起きている事はとっくにバレているだろう、。
私はそっと目を開けて彼を横目に伺った。
廉「そんなに嫌？俺に抱かれるん」
『え』
ずるいよ、、こんな時でも彼が私を許すのは2択だけだった。
廉「お前くらいは･･俺の傍におってよッ」
抱きしめ直した彼の腕は確かに震えていて･･
廉「お前おればあとは何も要らんからッ･･絶対幸せにしたるからッ、･･･頼むから、離れんとって、ッッ」
もう、自分で自分の人生を決めるのが、何よりも辛かった。
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まなみ - muheさん！この作品もめっちゃよきです！本当に好きです！！岸くん可愛い、かっこよすぎです．．．。これからも頑張ってください！応援してますっ！ (2019年12月23日 19時) (
レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - とてもいいお話です！悲しい気持ちにもなりましたが、先がとても気になります(o^^o) (2018年11月13日 19時) (レス) id: 580217befb (このIDを非表示/違反報告)
彩藍(プロフ) - muheさんのお話が大好きなので、続編は凄く嬉しいです(*´`)続編も絶対に読みます!いつも素敵な作品をありがとうございます（*'‐'*)♪ (2018年11月11日 8時) (レス) id: 0a70532ba2 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - 凄くいい話でした！とにかく涙が止まりませんでした。廉君のファンなので廉君の小説も書いてほしいです！最後の廉君が男らしくてかっこよかったです！主人公と同じ気持ちだったらメンタルズタズタです笑とても良い作品だったのでまたかいてください！面白かったです！ (2018年11月11日 1時) (レス) id: 3c05e4ba15 (このIDを非表示/違反報告)
ひひひひ(プロフ) - みんな切なすぎて涙が止まりませんでした！！ (2018年11月11日 0時) (レス) id: f98c1baa62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年7月29日 19時
