cinderellaboy_39 ページ39
･
いい、いいんだよ、。
岸くんが誰を好きになろうと、私には全く関係ないことだ。
そして私が誰と結婚しようと、彼にはもう、どうでもいい事で、、。
もう関わる必要なんてないのに、
何で嫌になるのだろう、。
もう、とっくに･･
私の岸くんに対する恋心は、
失恋しているはずなのに、。
何で、、何でこんなにも傷付いているのだろうかッ。
廉「A」
『、ッん？』
私の腕を掴んで歩き続ける彼に返事をする。
廉「これで分かったやろ」
『何、が』
廉「身分違いなんやって」
ピタリと止まってしまった私の足は、もう何も受け付けたくないのだろう。
廉くんの顔を見ることが出来なかった。
廉「アイツはお前がお嬢様やから、金持ちやから近づいたんやって」
『そんなんじゃないッ』
廉「じゃぁ見てみ？Aといるよりも何倍も素で笑ってると思うけど」
急に冷たくなる廉くん･･
約束したのに、それを簡単に破ってしまった私への罰か。
『････違う、ッ』
廉「なんも違くないわ」
私の言葉に廉くんは一切肯定なんかしてくれない。
でも苦しそうにそれを否定する彼を責めることも出来なかった。
廉「なぁ、俺で充分やろ？俺がお前のこと幸せにするから･･満たしたるから」
迫ってくる彼は今すぐにでも消えてしまいそうな、不安に満ちた表情のままで
素直に廉くんだけを見ていれば、
お互い、こんなに苦しまずに済んだのに、。
申し訳なさは永遠に募るのに、
それでもやっぱり私の頭から岸くんは離れなかった。
そのまま家へと帰る。
部屋の中へとやってきた時、
廉「なぁA」
『ん？』
君は確かめるかのように私を見てくる。
廉「今日泊まってもえ？」
『え、』
いつも半強制的な流れのままに、お父さんの言うことを聞いていた君が
自分の口から改まるなんて、今までになかったのだ。
包み込むように、彼は私を抱きしめたまま。
私のこのズキズキと直に感じる胸の痛みは
まだ現実から逃げようとする私の嘆きか。
それとも、廉くんから移ったものなのか･･
恐らく、両方ともなのだろう、。
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まなみ - muheさん！この作品もめっちゃよきです！本当に好きです！！岸くん可愛い、かっこよすぎです．．．。これからも頑張ってください！応援してますっ！ (2019年12月23日 19時) (
レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - とてもいいお話です！悲しい気持ちにもなりましたが、先がとても気になります(o^^o) (2018年11月13日 19時) (レス) id: 580217befb (このIDを非表示/違反報告)
彩藍(プロフ) - muheさんのお話が大好きなので、続編は凄く嬉しいです(*´`)続編も絶対に読みます!いつも素敵な作品をありがとうございます（*'‐'*)♪ (2018年11月11日 8時) (レス) id: 0a70532ba2 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - 凄くいい話でした！とにかく涙が止まりませんでした。廉君のファンなので廉君の小説も書いてほしいです！最後の廉君が男らしくてかっこよかったです！主人公と同じ気持ちだったらメンタルズタズタです笑とても良い作品だったのでまたかいてください！面白かったです！ (2018年11月11日 1時) (レス) id: 3c05e4ba15 (このIDを非表示/違反報告)
ひひひひ(プロフ) - みんな切なすぎて涙が止まりませんでした！！ (2018年11月11日 0時) (レス) id: f98c1baa62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年7月29日 19時
