cinderellaboy_29 ページ29
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チラチラ横目に何度も見てしまう。
うっすらチェック模様のカジュアルジャケットに、スラッと伸びた足が際立つ細身のタイトなパンツ。
スタイルがいいと何でも似合ってしまう、というのがよく分かった。
それと同時にサラッと着こなしている彼は風格からしてもう違う。
なんだか凄い、としか言いようがなくて･･
廉「てか、Aってそういう格好すんねんな」
『え』
歩いていた彼が急にこちらを向くから少しビクッと反応してしまった。
自分の格好に触れられると思ってなくて、全く構えていなかった私･･
廉「いかにもお嬢様です、って感じやな」
それを余りにもサラッと言っちゃうから、良かったのか悪かったのか読み取るのが大変で、、
『嫌、だった？』
直接聞いてしまった。
すると、顔色ひとつ変えない廉くんは淡々と喋る。
あ、そういうこだわりはあんまりないのかな？って少し安心すると
廉「普段と雰囲気ちゃうからキュンとはくるで」
『なっ、』
君はニヤリと笑う。･･確信犯だ。
前触れもなくそれを言葉にするから聞き取った側が恥ずかしくなる。
顔の熱に自覚があるから面倒だ、恐らく、私の顔は赤いと思う。
それを見るなり彼は満足そうに笑っていた。
ずっと気になっていた事が急に頭をよぎり、何でこのタイミングだったのか私は彼に聞いていた。
『廉くんってさ』
廉「ん？」
『好きな女の子いないの？』
すると、
廉「どうしたん？急に」
笑って誤魔化されてしまった。
それには私も納得がいかず･･･
彼は私の好きな人を知っているのだから対等でいたいと根を張る。
『ねぇ答えてよ！』
だけど、間違いだったかな･･
ピタリと足を止めた君は急に真剣な顔をした。
廉「･･おるよ、目の前に」
『えっ』
自分から聞いといて質問の答えが返ってきたのに回収できない。
あまりにも簡単に聞いてしまった自分がちょっとムカついた。
廉「せやからデートしよ言うてたんに、お前岸くんばっかやん」
いつものトーンで喋り続ける彼は、悪魔でも重たい空気にしないようにしているのか･･
でも、それを知ってしまうとありがた迷惑にも気を使ってしまう私なんだ。
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まなみ - muheさん！この作品もめっちゃよきです！本当に好きです！！岸くん可愛い、かっこよすぎです．．．。これからも頑張ってください！応援してますっ！ (2019年12月23日 19時) (
レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - とてもいいお話です！悲しい気持ちにもなりましたが、先がとても気になります(o^^o) (2018年11月13日 19時) (レス) id: 580217befb (このIDを非表示/違反報告)
彩藍(プロフ) - muheさんのお話が大好きなので、続編は凄く嬉しいです(*´`)続編も絶対に読みます!いつも素敵な作品をありがとうございます（*'‐'*)♪ (2018年11月11日 8時) (レス) id: 0a70532ba2 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - 凄くいい話でした！とにかく涙が止まりませんでした。廉君のファンなので廉君の小説も書いてほしいです！最後の廉君が男らしくてかっこよかったです！主人公と同じ気持ちだったらメンタルズタズタです笑とても良い作品だったのでまたかいてください！面白かったです！ (2018年11月11日 1時) (レス) id: 3c05e4ba15 (このIDを非表示/違反報告)
ひひひひ(プロフ) - みんな切なすぎて涙が止まりませんでした！！ (2018年11月11日 0時) (レス) id: f98c1baa62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年7月29日 19時
