cinderellaboy_28 ページ28
･
チークは濃すぎないだろうか。
マスカラはダマになってないだろうか。
リップはムラになってないだろうか、、
もうすぐ予定の時間だっていうのに、ドレッサーの前で私は鏡とひたすらにらめっこをしていた。
久しぶりに髪の毛も巻いた。
だけど、それだけでちょっと心配になる。
なんせ岸くんの好みは知っていても、彼の好みは全く知らないのだ。
ストレートの方が良かっただろうか。
それとも、食事会の時みたいにハーフアップで上品な方が････
考え出したら本当にキリがない。
「お嬢様っ、車の用意が出来ましたっ」
いつも車で私を送り迎えしてくれる執事が部屋の外で教えてくれる。
ふと時計に目をやれば、もうこんな時間か･･と。
早めに起きた意味がまるでない。
慌てながらもネックレスを付けて髪の毛を手ぐしでサラッと整えた。
『･･あ、香水』
自分でも調子が狂ったように、色々気にしすぎている。
岸くんは香りに疎いから全くだったけど、、
廉くんの場合はまず本人が付けてるし･･
普段はあまり付け慣れていないそれを手首と耳の裏に付けて、今度こそ部屋を出た。
付けすぎてないかな･･とか、また新しい心配が増える。
集合場所の近くに車が止まり、執事にお礼を言って外に出た。
今日は日曜日、。
当たり前だがとても人が多い。
キョロキョロ周りを確認してはそれらしい人を探す。
だけど人が多すぎて、この空間に酔ってしまった。
すれ違う人々と肩がぶつかり、
『うわぁっ、！』
ヒールを履いていたせいか、よろめく。
すると、
−−−−ガシッ。
私の二の腕は誰かに掴まれ、転ぶことは防がれた。
それが誰のお陰か、なんて見なくとも皆気付いている事だろう。
廉「お前危なっかしいわッ」
その姿に、思わずホッとした。
そして、また彼に変な魔法が降りかかる。
･･廉くんの私服、ちゃんと見るの初めてかも。
いつも学校以外で会うのは食事会とか挨拶とか、そういう時は決まって礼儀を踏まえたスーツが基本。
ラフな格好をしている彼といったら制服しか見覚えがなくて･･
廉「なに？」
『え、いや･･お洒落すぎてビビるんだけど』
廉「何言うてんねんっ」
クスッと笑う君は満更でもない様子だった。
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まなみ - muheさん！この作品もめっちゃよきです！本当に好きです！！岸くん可愛い、かっこよすぎです．．．。これからも頑張ってください！応援してますっ！ (2019年12月23日 19時) (
レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
☆pepe☆(プロフ) - とてもいいお話です！悲しい気持ちにもなりましたが、先がとても気になります(o^^o) (2018年11月13日 19時) (レス) id: 580217befb (このIDを非表示/違反報告)
彩藍(プロフ) - muheさんのお話が大好きなので、続編は凄く嬉しいです(*´`)続編も絶対に読みます!いつも素敵な作品をありがとうございます（*'‐'*)♪ (2018年11月11日 8時) (レス) id: 0a70532ba2 (このIDを非表示/違反報告)
かれん - 凄くいい話でした！とにかく涙が止まりませんでした。廉君のファンなので廉君の小説も書いてほしいです！最後の廉君が男らしくてかっこよかったです！主人公と同じ気持ちだったらメンタルズタズタです笑とても良い作品だったのでまたかいてください！面白かったです！ (2018年11月11日 1時) (レス) id: 3c05e4ba15 (このIDを非表示/違反報告)
ひひひひ(プロフ) - みんな切なすぎて涙が止まりませんでした！！ (2018年11月11日 0時) (レス) id: f98c1baa62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年7月29日 19時
