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廉「え、何話したん？」
廉は、私たちのやりとりに疑問を思ったのか気になってるようだったけど
駿「教えなーいっ！！」
駿くんは決して教えようとしなかった。
この歳で、私たちの恋愛事情に首を突っ込むだなんて･･
ほんと、見てるところが違う。
それが良いような、悪いような･･
時間も時間なため、私たちは駿くんも含めた子供たちに別れを告げて病院から帰ることにした。
駿「廉くんっAちゃんっ！またねっ！！」
大きく手を振る駿くんに廉はまた歩み寄る。
廉「おんっ、今度の手術頑張るんやで？」
駿「うんっ！！頑張ったらたーっくさん遊んでくれる？」
廉「もちろんっ治ったらたーっくさん遊ぼうなっ？」
最後の最後まで、彼たちは男の約束とやらを守るつもりなのだろう。
診察終わりに比べると明らかに表情が軽い廉。
帰りながら彼に問いかけた。
『随分嬉しそうだったねっ、駿くん喜んでたし』
廉「当たり前やん！！駿はサッカーやりたいから頑張ってんねん･･それ応援してやらな」
どこか自分自身と重ねてるのか･･
廉が駿くんくらいの歳の時は散歩すらも控えるように言われていた。
外の空気も吸えず、病室の窓から見える公園をただひたすら見てたっけ、。
『じゃぁ廉も頑張らなきゃね』
廉「何を？」
『ちゅうしゃッ！！もう、自覚くらいしてよね？』
駿くんを見たあとに廉を見てしまうと、こんなにも差が生まれるかと頭を抱えたくなる。
廉「注射頑張ったところで治るわけちゃうやん」
『またひねくれた事をっ』
空は既に真っ暗で、電灯の明かりが頼りになる。
日中は暖かくても、やっぱり夜の空気は冷たく肌に刺さってきた。
『さむっ･･』
私が寒がっていると彼は気を遣うこともなく、
廉「･･あほやん」
ただそうボソッと呟いた。
その言葉に溜め息がでて仕方が無い。
『･･はぁ、そこだよね』
廉「何が？」
顔はイケメンでも中身が残念となると話は変わってくる。
『紫耀くんだったら大丈夫？って一言くれるもんっ』
紫耀くんの名前をだせば分かりやすく嫌な顔をされた。
気付いてるんだったら優しい言葉のひとつくらい言えばいいのに。
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しおり(プロフ) - むへさん。数ヶ月ぶりに読み返しました。相変わらず涙が止まらなかったです。 (2020年7月23日 11時) (
レス) id: 44c0badaad (このIDを非表示/違反報告)
rnrn20(プロフ) - 最初から最後まで号泣しました。最高の作品ありがとうございます！！ (2019年2月17日 22時) (レス) id: e66b1301c0 (このIDを非表示/違反報告)
みなる(プロフ) - Instagramから飛んできて最初に読んだ小説がこの話で言葉の選び方とかがすごく繊細でとっても感動して読むたびに涙が止まらなかったです！これからも頑張ってください！！ (2019年2月17日 3時) (レス) id: e9f4ded0ca (このIDを非表示/違反報告)
あゆみん(プロフ) - 初めて、小説で泣きました！！！ほんとに感動しました！これからも頑張ってください！ (2019年1月19日 1時) (レス) id: 6942929434 (このIDを非表示/違反報告)
平野かな(プロフ) - すごく感動しました！muheさんの作品本当に大好きです！！まだ見てない作品もこれから全て見ていこうと思います！ (2018年9月13日 9時) (レス) id: 0d5cee7618 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年6月22日 17時
