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6話 ページ6

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あれから各々部屋に戻って行って、


私も気落ちしたまま自室に戻った。




STAYの私から見たスキズは


かっこよくて、可愛くて、STAY想いで優しくて



近くにいられることはファンとして嬉しくないはずがない


だけど、これだったら出会わない方が良かった。




荷物をキャリーケースから取り出しながら


少しだけ涙ぐんだ。




そんな時、ドアを控えめにノックする音が響いて


慌てて目尻に浮かんだ涙を拭う。





「はい」



IN「アイエンです、今大丈夫ですか?」



「……どうぞ」




ドアから顔を覗かせたイエナは




「暇だったので、遊びにきちゃいました」




と、私の知ってる可愛い顔で笑った。




「すみません、まだ何もないんですけど」




IN「今度僕と買い物行きましょう!



そうだ、Aさんっていくつですか?」




「98年生まれです」




IN「リノヒョンと同じですね!



ヌナって呼んでいいですか?」




「お好きなように呼んでください」




IN「Aヌナ、僕はヌナが来るの楽しみにしてましたよ



優しいヌナだったら嬉しいな〜って思ってたら



優しくて可愛いヌナが来て嬉しいです」




天使かもしれない。


いや、絶対天使だと思う。



さっきの冷めた美人との差が凄すぎて


眩しい笑顔に両手を合わせて泣き出しそう。




「私も、弟が出来たみたいで嬉しいです


一人っ子なので」




IN「弟なので、敬語はなしにしてください」




「え、でも私は使用人ですから……」




IN「関係ないですよ、僕とヌナには年齢以外の上下はないです」



「わかった、じゃあイエナって呼んでもいいかな?」



IN「もちろんです



ヒョン達は今はああいう感じですけど



優しくていいヒョンなので、


ずっとここに居てくださいね」



「うん、私もできる限り皆の役に立ちたいし



頑張るね、上手くやれるよう」




IN「ヌナは居るだけでいいですよ、華になるので」




ヌナ殺しのイエンちゃん破壊力が凄すぎる。

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作者名:カノコ | 作成日時:2023年3月20日 21時

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