anti-clockwise ページ15
時間
「よし！もう痛くはないね？」
「うん。ありがとうございます。アラスターさん」
「You're welcome!」
床に座って、手当てを受けていた僕を起き上がらせる。住んでいるキャンピングカーのキッチンまで手を引かれて連れられる。
「さてさて、まずは下ごしらえだね。米を洗って、水にさらす」
「はい」
「その間に具材を切って。」
「はい」
「HAHAHA!いい子だ...」
また、頭を撫でられた。相変わらずアラスターさんはパーソナルスペースがバグっている。別に嫌いじゃない、だけど慣れてないから変な気分になる。
アラスターさんに言われるがまま、作業していく。スパイスの良い香りとおこげの匂いがキャンピングカーに広がる。あ、またお腹が鳴った。
「できた！」
「Great job!流石だよMy doll.」
亀裂のはいったお皿に美味しそうなジャンバラヤが盛り付けられる。こんなに時間をかけて料理をしたのは久しぶりだ。誰かと喋りながら何かをするのってこんなに楽しかったんだ。
プラスチックのスプーンを用意して、ノートとペンを机から退かし、食べられるスペースを確保する。
『いただきます』
「HAHA!日本人は本当にイタダキマスと言うんだね！召し上がれ！」
一口、ジャンバラヤを頬張る。辛い、舌がピリピリするのに、
『美味しい』
食べ物ってこんなに美味しかったんだ。
「ありがとうアラスターさん」
二口目のジャンバラヤは少し しょっぱい味がした。
・・・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 73人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
8940��(プロフ) - 金狐さん» ありがとうございます！頑張ります😊 (3月3日 21時) (
レス) id: 45150f08d7 (このIDを非表示/違反報告)
金狐 - 更新無理なく頑張ってください！応援しています！ (3月3日 17時) (レス) @page7 id: 400a780e3b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：8940 | 作成日時：2024年2月28日 1時
