Misfortune ※ ページ13
戯言
『.....ｯぁ』
また右ストレートが入った。口の中が切れて血の味がする。体を蹴られて仰向けにされ、そいつは僕の腹の上に馬乗りになった。
『今日は、大人しいなぁ？』
そう言って、また一発殴る。前の自分だったら泣き叫んでいた。けど もうその必要はない。誰かが助けてくれるかもなんて救いにみっともなく縋ることはしない。
アラスターさんとソイツの肩越しに目があった。口元は笑っているけど、眉がよって目の間に縦じまをつくる。
存外この人は感情が顔に出やすい。ソイツは不快だけど、僕が何をするか期待しているようだ。
僕は首を左右に動かして、手出し無用だと伝えた。
コイツは加虐心を僕で満たしているだけ。僕が泣き叫んで、助けを乞う姿を見て興奮する変態。なら、満たせなくしてやればいい。
『弱っちぃなぁ？そんなんで殴っているつもりなｯ、』
そいつの口調を真似て言う、言っている途中で殴られてしまったけど想定の範疇。負けじとまた口を開く。あぁ、そうだ、ここは格の違いを見せつけてやろうか。
「The longest while,I've held my breath.
This hellish bushwa's got me bored to death.
Tired of the scent of burning flesh.
I crave inspiration of something fresh.」
『は？』
「
そう言い放っておもいっきり中指を立てる。英語が理解できないソイツは困惑していた。放たれた言葉が罵倒の嵐だなんてソイツは知るよしもない。
ただ、最後の言葉と指の意味は理解できたのか怒りで真っ赤になって、また僕を殴った。
鈍い痛みが頬にくる。痛い。
僕は最高の不幸ものだな。心の中で呟いた。
同じ武力で対抗すると、僕もそいつと同レベルになる。そんなの面白くない。
だから言葉という包丁を研いで相手に向ける。でもソイツが意味を理解していないから、刺さることはない。対抗できない。
ソイツと同じレベルではないなら万々歳だ。
けど、そいつからの暴力はこうして思考している間にも止まらないわけで、痛みはあるし、涙も血も出てくる。
僕は不幸ものだ。
・・・
『最も長い間、私は息を止めていました。この地獄のようなブッシュワは私を死ぬほど退屈させた。肉が焼ける匂いには飽きた。何か新鮮なインスピレーションを求めている。』
長文の日本語訳。歌詞を参考。
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8940��(プロフ) - 金狐さん» ありがとうございます！頑張ります😊 (3月3日 21時) (
レス) id: 45150f08d7 (このIDを非表示/違反報告)
金狐 - 更新無理なく頑張ってください！応援しています！ (3月3日 17時) (レス) @page7 id: 400a780e3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：8940 | 作成日時：2024年2月28日 1時
