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一瞬の出来事で聞き間違いだと思った。
だってあのラジオはもう動かない筈だから
見つけたとき、何度も修復しようとしたが無理だった
でも、自分はまだ動くんだと まるで何か抗うようにノイズが次々と聞こえてくる
包丁に力が入った、最期は静かなほうが好ましい
ノイズはただのノイズだ。抗うようにノイズを出すラジオは何かがプツリと切れる前の僕みたいだった
絶望的な状況に追い込まれても、まだ救いはある、居場所はあると信じて抗う自分の姿に重なる
『うざい』
少し前なら、このラジオが動いて大喜びしていたことだろう
けど時と人の感情は残酷だ
今じゃ邪魔だとしか思えない。壊したい。壊そう
包丁を振り上げる
「Hello!Can you hear me?」
遂に、声が聞こえた
男性の陽気な声
まさしく、ラジオマンに相応しい声だ。耳馴染みが良くてスッと声が入っていく
『まぁ、どうでもいいか』
そのまま、刃先をラジオに降ろす
「stop! stop!
『は』
思わず手が止まった
ラジオは一方的にお喋りする機械だ
会話なんてできないはず
「僕に話しかけている？」
「その通り！」
いつも間にか腕が降りて
包丁が手から滑り落ちた
「Nice to meet you.」
「Nice to meet you too.ラジオさん」
僕はラジオと話している
ーーーーーーー
『』は日本語
「」は英語と使い分けます
把握よろしくお願いします🙇
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8940��(プロフ) - 金狐さん» ありがとうございます！頑張ります😊 (3月3日 21時) (
レス) id: 45150f08d7 (このIDを非表示/違反報告)
金狐 - 更新無理なく頑張ってください！応援しています！ (3月3日 17時) (レス) @page7 id: 400a780e3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：8940 | 作成日時：2024年2月28日 1時
