キルア君に振り向かせて見せる！！【キルア】

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わーお……

そうだった、キルア君人殺すんだった。


でも、なぜか頭に思い浮かぶのは怖い、恐怖、などと言った感情ではなく、キルア君に対する“好き”が高まっていくだけだった。

血だらけの中に居るキルア君。




それすらも愛おしいと思えてしまうのは罪なのか。




キル「A…怖いか？」

『何で怖がるの？』

キルア君は私がどれだけキルア君を好きなのか分かっていない。

私は呆気なく死ぬぐらいならキルア君の手で殺されたいし、キルア君には一生私のことだけ見ててほしいって思うぐらい好きなのに。

確かに、殺人は宜しくない事だけど、それを上回るくらいキルア君が好きなことに変わりはない。

キル「なんでって…これを見たら分かるだろ」

まぁ、最初の頃の私がこの現場に居合わせたら恐怖で失神してしまうかもしれない。

でも今は違う

『分かんない。だって私キルア君のこと好きだし。好きな人が何してたって怖いとは思わないよ』

キルア君が目を見開いた。

キル「やっぱお前って、変わってるよな。そもそも俺のどこが好きなわけ？」

『全部。全部だよ。もしかして、私の気持ち伝わってないの？』

キルア君は鈍感なのか否か…

キル「なんか、お前って本当に俺と同い年なのか分かんなくなってくる」

ま、まじか…

『あー、キルア君のことになると頭が良くなるのかも！』

キル「…なんだよそれ」

キルア君がやっと少し笑ってくれた。

『やっぱキルア君は笑顔が1番だね。好きな人にはずっと笑っててほしいなーー』

好きな人って何してても可愛いくて、かっこよくて無敵なんだ。

キル「そんな恥ずかしい事簡単に言うんじゃねーよ」

やっと雰囲気が和らいだ気がする。キルア君はいつでもこうでないとね！



キルア君が手を洗ってこっちに戻ってくる。

キル「俺、お前に伝えたいことあるんだけど良い？」

こ、告白！？！？

まだ心の準備が出来てないのに！！

キル「安心しろ、お前が思ってるようなことではないから」

『そ、そんなぁ…』

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