壊れたのは。【JW】 (ページ6)

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(ある日の過去N.K)

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目が覚めた。ソファと机だけがある小さめの部屋。

迷惑、かけたな…と痛感した。

頭が痛い。体が重い。

今の時間さえ分からない。

もし、倒れてから時間があまり経っていないのならすぐに行かないと...。

焦りと不安、そしてさっきのメンバーの表情を思い出す。

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怖い。会いたくない。

なんて、酷いことを考えてしまった。

そんなことを考えてしまった自分のことが

不甲斐なくて最低だなとさらに自分を責めた。

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10分程経っただろうか。

数人の足音が近づいてきた。

急に体が震え始めた。

こんなの初めてやし、息も苦しくなってきた。

メンバーか、スタッフさんか、

やめろ、来んといてや...

『ｯ...はぁっ』

息が喉に詰まる。

__ガチャ

ドアが開いた。

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淳「望、起きたん？体調大丈夫か？」

桐「急に倒れたからビックリしたわ～笑」

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他のメンバー達がこの小さい部屋に

ぞろぞろ入ってくる。

『...ｯ、心配かけてごめん、トイレ行ってくる』

そこにいるのが怖くて俺は嘘をつき立った。

部屋から出ようとしたら俺も行くと流星がついてきた。

なんで、1人になりたかったのに。

珍しく誰もおらん廊下を2人で歩く。

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藤「何かあった？」

『...いや、別に。』

藤「今日一日挙動不審やで？」

『そんなことない』

藤「...1人で抱え込もうとすんなや」

『...』

なんでやろ、。

助けてくれようとした流星のその一言を無視してしまった。

俺は今、逃げている。

こんなんじゃ、助けてなんて言えへんな。

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その後、1時間遅れの撮影が始まった。

上手く、笑えへんかった。

メンバーと触れる度、俺は体を引っ込めてしまった。

体が拒絶した。

ほんまにどうすればいいんやろ。

大丈夫、明日にはもう元に戻ってるから。

なんて、どっかの小説にありそうな言葉で自分を落ち着かせる。

頭の中ではずっとメンバーのあの声が流れていた。

嫌われてるんやったら、もういいや

俺からいっぱい絡んでいこ。

もっと俺のこと拒絶してくれた方が楽やもん。

撮影が終わったと同時に俺は皆に抱き着いた。

その瞬間、安心したようにみんなは笑った。