愛されて A N G E L (青) (ページ9)

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Angel.9(MURAKAMI) ページ9

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•とにかくヤスを1人にさせる時間を作らへんこと

•困ったら周りに頼ること

•毎日現状報告をしてみんなで共有すること

その他にも細々した決まりは作ってんけどな、
大まかに言えばこの３つを守ろうって話になった。

大「亮ちゃん……さっきはうるさくしてごめんなぁ」

錦「ええよ、俺もいらんことゆうてごめん」

すばるに一喝されたしょーもない喧嘩組もちゃんと仲直りできたから、これにて一件落着。

「今日からしばらくはたつも亮も、ヤスの保護者兼お兄ちゃんや」

グループの末っ子と末っ子気質の2人。
いつもはそこそこのわがままも見いひんふりしてあげてるけど、今回ばかりはちょっと大人になってもらわんと。

俺たちもさすがに3人の世話をするほど余裕もあらへんからな。

「しっかりするんやで」

大「……はい」

錦「わかった……」

ちょっとだけ不満を言いたげな顔しとるのは無視や。

横「やっと寝てくれたわ」

反省を活かして静かに酒を嗜む2人と一緒に、みんなで晩酌を交わしてると、寝室から戻ってきたヨコ。

　
腕痺れてもうたって言いながら腕を伸ばしてる。

丸「僕ももう腕パンパンやで」

いくら小さいとはいえ、成人男性を世話するんも体力がないとあかんねんなと、当たり前のことやけど実感させられる。

昔の亮はまだ背ぇも伸びる前やったからな。
あの頃は、子どものお世話と一緒やなぁって感じで、抱っこもおんぶも楽やってん。

横「とりあえず、事務所にも言うといたほうがええやんな」

そこが問題やねんなぁ…
どこまで話しておくべきなのか、ヤスがどこまで今の仕事をやれるんか、何にもわからへん。

「明日、オフのやつ誰？」

手を挙げたのはすばると丸と大倉。
他の2人はドラマやらで朝から仕事らしい。

あ、俺も別件で用があんねん。

「ほな、ヤスもオフのはずやから、3人で様子見といてくれへんか」

明日の1日の状態を見て、その後に事務所に伝えることにした。

丸「じゃあ一旦荷物取りに帰ってくるな」

明日お世話係の奴らは各々自分の荷物を取りに一時帰宅。

亮「俺、風呂入ってくる」

シンとした部屋に残されたのは俺とヨコ。

横「なんか、ちょっと懐かしなってる自分がおんねん」

おんなじことを考えてるヨコに少しだけ夫婦みを感じた。