愛されて A N G E L (青) (ページ8)

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Angel.8(SHIBUTANI) ページ8

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年下2人がえらい大声で喧嘩するもんやからヤスが起きてもうた。

村「はあ、言わんこっちゃない」

大「だって亮ちゃんがベランダに捨てるとかいうからさぁ」

錦「捨てるなんか言うてへんし！出すぞっていうたんやんけ」

この期に及んでまだしょうもない言い争いをやめへんから……

「おまえらええ加減にせえよ！！」

久々に俺からの雷を御見舞いしたった。
さすがに効いたみたいで、しゅんと大人しくなる2人。

章「しょーちゃっ、ねんねぇ……ｯふぇぇぇ」

眠たいのに寝られへんくなってグズってるんやなってすぐにわかったのは、過去に亮で経験済みやから。

でも、今のヤスは俺と同じくらいの身長やから抱っこはしてあげられへんねん。

「ヨコがええんちゃう？」

こう言う時は、年長のヨコに任せるのが1番早いはずやねん。

横「ええで。丸、ヤスちょうだい」

ヨコはすんなり状況を受け入れてヤスを抱っこする。

大「あ、ヤスにヤスって言うたらあかんで。章ちゃんじゃないとどえらい不機嫌になるから」

横「はあ？おまえ、もっとはよ言えや」

章「しょーちゃ、なのぉ……ｯ、やすちゃうのぉ」

横「せやな、章ちゃんやもんな。」

グズグズにも焦ることなくユラユラあやすヨコ。
ここじゃあ寝えへんやろう言うて、そのままヤスを抱えて寝室に入って行った。

チラッと亮の方を見ると、さっき一喝されたのが原因なのか…
はたまた昔のことを思い出して恥ずかしくなってるのか、静かに俯いたままやねん。

村「あの状態がいつまで続くかはわからへん」

ヒナの発言にびっくりしてるのは大倉と丸。

丸「じゃあ、どうすればええの？」

まあ、Jr.の頃と違って俺たちも少しずつ仕事が忙しいのは事実。
正直これからって時に仕事に穴を開けるのはまずいねん。

それでも、ヤスは大事な仲間や。

「俺らで面倒見たらんと、誰が見るねん」

ほんまのことやろ？
グループはいつだって“7人でひとつ”やねんから。

大「ええけど……ヤスの仕事はどうすんの？」

村「俺らでカバーするしかないなぁ、できる範囲で」

あくまで“できる範囲で”が1番大切なポイント。

「共倒れは元も子もないからな」

ヨコがリビングに戻ってくるまでに、
これからの大まかなルールを決めることにしてん。