愛されて A N G E L (青) (ページ41)

今日:2 hit、昨日:30 hit、合計:25,528 hit

Angel.41(MURAKAMI) ページ41

.

まだ朝の5時。

「あいあい、もう降りるわ」

今日は大阪のテレビ局に行かなあかんから早起きやねん。

丸「信ちゃんおはよう」

一番乗りの丸は台本を読んで収録に備えとる模様。
まぁ、こいつはあんまり読んでも意味あらへんのやけどな。

「あれ、大倉の家のほうが近いで？」

だいたい全員拾ってもらう時は、俺の次が大倉やねん。
でも今日はスルーしてもうてる。

丸「あ、大倉は章ちゃんの面倒見てはるらしいですよ」

なんや、あいつ結局亮の家に戻ったんか。

横「はよー」

次に拾って行く順番はヨコの家……やねんけど、

錦「うーっす…」

「え、なんで亮がヨコと一緒やねん」

錦「あー、詳しいことはあとで話す」

そう言うて、深めに帽子を被り直して寝てもうた。
あ、先に言うとくけど嫉妬なんかこれっぽっちもしてへんから。

丸「遅いですねぇ……」

「ったく、あいつらは何してんねん」

俺はすばる、丸は大倉に何回も電話を掛けてるんやけど、全く出ぇへんねん。

「ちょっと見てくるわ」

そもそも家主がいいひん家に3人もメンバーがおることが不思議でしょうがない。

大「んん、すば、るくん……寝たあかんでぇ……」

渋「寝てへんわ……おぉ、くら、行くでぇ……」

ほーん、そう言うことか。

亮の家に入ると、ソファーの上で電源のついたゲーム機を握ったままムニャムニャ言うとる2人がおってん。

どうせ遅ぉまで起きてやってたんやろう。

「おまえら遅刻や！早よ起きんかい！！」

大「へ！？………ゴリラやぁ」

「誰がゴリラじゃ！寝ぼけてんとはよ準備せぇ！」

ゲーム機をへし折ったろうか思うたけど、俺もそこまで鬼ちゃうから、とりあえず2人を立たせて準備をさせる。

「大きい声出してごめんなぁ、びっくりしたなぁ」

寝室にヤスを迎えに行くと、どうやら先に起きとったみたいで、
大人しくぬいぐるみを抱きしめとった。

章「ひこうきぃ？」

「そうやで、飛行機に乗るねん」

身支度をしてあげながら今日する事を説明したると、
“わーい♡”って喜んどるヤス。

ヤスの荷物は昨日準備し終わってるから、後はあの2人を待つだけや。

「たつ！歯ぁ磨きながら寝んなや！」

「すばるはなんでトイレから出てこうへんねん！」

この後しっかり車の中で俺のお説教タイムやで。覚悟しときや。