愛されて A N G E L (青) (ページ25)

今日:13 hit、昨日:14 hit、合計:25,509 hit

Angel.25(SHIBUTANI) ページ25

.

ヒナがお風呂に連れて行ってる間に、
今日1日のヤスの行動や気になったことを話すことにしてん。

横「さっきは全然そんな感じせぇへんかったわ」

錦「俺も！大人しく絵本聞いてくれてたで」

仕事で居らへんかった2人は俺や丸たちの話にかなりびっくりしとるようやった。

「それでな、ヒナとも話してんけど……やっぱり、しばらくヤスの活動は休止した方がええんちゃうかなって」

昨晩から今日1日にかけて様子を見た結果やで。

あの状態で仕事をさせる方がヤスの心に負担をかけてまうような、壊れてまうような気がして……ぶっちゃけ怖いねん。

横「わかった。事務所には俺から説明する」

ヨコはそう言うと、携帯を持って外に出て行った。

丸「章ちゃんが少しでも我慢ができたらええんですけどね…」

俺らにとって簡単で、当たり前にやれることでも、
今の“章ちゃん”になってもうたヤスには難しいねん。

大「でもさ、俺らが全員で仕事の時はどうすんの？」

大倉の言葉に、みんなが一斉に下を向く。

ヤスが活動休止をしても、
俺らが全員で仕事を休むことは確実に不可能や。
その点も含めてマネージャーらとも相談しなあかんな。

章「しゅばぁ！」

濡れた髪からシャンプーのええ香りを漂わせたヤスが勢いよく走ってきた。

「お、ちゃんと肩まで浸かったか？」

章「あのなぁ、しんちゃんと、いーち、にーい、してん！」

どうやらヒナと一緒に数を数えて上がってきたらしい。
俺の膝に乗っかって嬉しそうに報告してくるねん。

村「もー、まだ頭乾かしてへんゆうたやろ」

バタバタとズボンを履きながらヤスを追いかけてきたヒナ。

「ほら頭乾かしてへんって。はよせな風邪ひいてまうよ？」

章「だってな、しんちゃんいたいねんもん……しゅばがええ！」

ヒナにガシガシ頭を洗われたのが相当嫌やったみたいやな。

ご指名してもろうたから、
ヒナからドライヤーを受け取ってワシャワシャと乾かしたる。

章「んん、」

気持ちええのかウトウトしだしたヤス。
ドライヤーが終わった頃には半分意識が夢の中に入ってもうてた。

大「よっこらせ……もうこのまま連れていくなぁ」

大倉に抱っこされたヤスの目はもう開いてへん。

　

昨晩の失敗から始まり、
色々ハードやったなぁと思いながら煙草に火をつけた。