愛されて A N G E L (青) (ページ18)

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Angel.18(OKURA) ページ18

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丸ちゃんと一緒にヤスに必要そうなものを選んでてんけど、

丸「ねぇ、ええでしょ？」

さっきからしきりに俺にいいかどうか聞いてくる。

「えー、さすがにいらんと思うねんけどぉ」

だってさぁ……

丸「こういうのはノリと勢いやで！」

「でも、さすがに飲まへんと思うよ？」

粉ミルクのコーナーでひたすらミルクのすごさを説明してくんねんか。

ヤスは子どもになってもうてるけど、本体は大人やねん。
別にご飯はちゃんと食べれてるし、必要ない気がするんよね。

丸「何でわからへんのぉ！章ちゃんが不安定な時に飲ませたらホッとすると思わへん？」

続けて成分がどうとか、あれこれよぉわからへん説明が続くから…

「わかった、わかったから。それも入れたらええわ」

もう丸ちゃんの好きなようにさせたった。

《50,888円になります》

……うそやろ。

「さすがにやりすぎたかな」

丸「ええやん、こうのは……」

「ノリと勢いね。はい、行くよー」

俺のやつやんとか意味わからへん文句を言うてるのは無視やで。
それよりも思ったより時間が過ぎてたことで、ヤスのことが心配やねん。

丸「あ、渋やんから電話きはった」

なんか嫌な予感がする………

丸「え、ほんまに！？……おん、わかったすぐ行く！」

「すばるくんなんて？」

丸ちゃんが思わず大声出してもうてたから絶対なんかあったんやろうな。

丸「章ちゃんが、お腹すいて動かへんねんて」

そういえば、朝ごはん食べてからなんも食べさせてへんもんな…
時刻は15時をまわったところで、さすがに俺も腹ペコやねん。

とりあえず人目につかへんようにって移動したすばるくんたちが待ってる場所に急ぐ。

渋「お前ら、遅いねん！」

到着するなりかなり怒ってるすばるくんがお出迎え。

そんで、そのすばるくんの膝に向かい合うように座ってるヤスはひとしきり泣いたんか、ヒクヒクとしゃくりをあげてた。

「ごめんなぁ、つい買い物に夢中になってもうてん」

丸「ほんまにごめんなさい……」

確かにこんなグズってもうてるヤスのお世話を、しかも外出中にするのは大変やったと思う。

渋「とりあえず、ここにおるんはまずいやろ」

車とってくるからって言うて、すばるくんは俺にヤスを託した。