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優吾 side
分厚い雨雲の隙間から少しずつ見えてきた青空。
北「おなかしゅいたあ」
「遅めだけどお昼ご飯にしよっか」
樹の家の冷蔵庫を勝手に拝借してできそうな料理を考える。
「うわー、野菜何もねぇじゃん笑」
あるのはパスタと使いかけのベーコン。
そしてある程度揃ってる調味料くらい。
相変わらずすっからかんの冷蔵庫だなぁ。
……もうできそうなのはアレしかない。
北「あー！めんめん！」
「ふふっ、そうだよ。ほら、早くお座りしてくださーい」
腹ペコ北斗はパスタを見るなり大興奮。
大人しく着席させて、右手にフォークを握らせる。
北「こぇ、なあに？」
「これはね、ペペロンチーノっていうの」
北「んぅ？ぺろんぺろん？」
“おもしろーい”なんてケラケラ笑いながら俺特製のパスタを頬張る北斗。
「どう？美味しい？」
北「んまぁ！」
ほっぺを抑えながら満面の笑みで美味しいを表現してくれる北斗。
もうめちゃくちゃ可愛いんだから。
樹に送ろうと思ってたくさん写真撮っちゃった。
北「んふふっ、おいちーねぇ」
「ありゃま、フォークどこやったの」
気がついたら麺を鷲掴みにしてたけどどうせこうなるのはわかってたんだし、今日は見逃すとするか。
俺、あんまりこういう時怒れなくてさ。
多分北斗の教育係には全く向いてないんだけど、そういう人も必要でしょ？
北「んっ……」ｺｸｯ
「はいはい、ごちそうさましようね」
さっきまで目ガンガンに開いてたはずなのに、北斗は半目になってウトウトし始めた。
「北斗、おててパーしてごらん」
北「んーん！やぁあ！」
食べかけのパスタをしっかり握ったまま、
今にも顔面がお皿へダイブしそう。
まだ食べるってぐずり始めたけど、これはもう眠たいのサインだから。
「よし、キレイキレイしたからねんねしていいよ」
北「こーちも……いっちょなのぉ」
「はいよ、俺も一緒に寝るから」
ピッタリ俺にへばりついて服を握りしめる北斗。
子犬のように潤んだ目で上目遣いなんて、もう罪だよ罪。
北「んぅ……」
ご飯を食べて少しまんまるになったお腹を優しくトントンとすればいとも簡単に寝息をたてはじめた。
……と、北斗が大人しく寝てくれたのはものの30分くらいで。
北「うぇぇぇぇんっ」
「ん……どした……」
北斗の寝顔につられて眠ってしまった俺は、今度は北斗の泣き声で目が覚めちゃった。
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れい - おもしろーい 続き気になるー (2023年4月6日 13時) (
レス) @page20 id: 66ac998ffc (このIDを非表示/違反報告)
タカコ - よかったです。 (2023年3月24日 20時) (レス) @page14 id: 0a3e6a6e27 (このIDを非表示/違反報告)
莉詩奈(プロフ) - 失礼します。オ.リ.フ.ラ立っちゃってますよ！更新頑張ってください！ (2023年3月4日 10時) (レス) id: 40cb652138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まある | 作成日時：2023年3月3日 18時
