. ページ27
.
優吾 side
廊下で失敗してからというもの、北斗はますますパンツ嫌いになってしまったらしい。
樹「ねぇ、今日はパンツさんで頑張ってみない？」
北「ぱんちゅしゃんばーばいの！」
樹が履かせようとする下着に手を振る始末だもん。
相当トラウマになっちゃったんだね。
樹「やべぇな。もう時間がねぇよ」
「なんか良いきっかけがあればいいんだけど」
俺らの心配なんてつゆ知らずな北斗はちゃっかり俺の膝に跨って幼児向けのアニメを真剣に鑑賞中。
……おそらく絶賛お漏らし中なんだけど。
北「ほっくんねぇ、こりぇしゅきぃ！」
「そっかぁ、ヒーローかっこいいもんなぁ」
なんて北斗に話を合わせつつ、
自然な流れでおむつを変える体制に寝かせていると、
慎「ねぇそれじゃない！？」
「うわっ、びっくりしたぁ」
慎太郎が何やら良い案を思いついたらしい。
慎「このキャラのパンツなら喜んで履くんじゃないの？俺の妹もそうだったし」
確かにな。それは割と名案じゃない？
大「でもさ、さすがに北斗のサイズは売ってないと思うんだけど」
慎「だーかーら！こーちが作るの！」
優「ふぇ？俺？」
慎太郎曰く、俺は手先が器用だから北斗のパンツにこのキャラクターを刺繍すればいいじゃんってことらしい。
まぁ、最近はレザークラフトにハマってるし、裁縫まがいなことならできるっちゃできるもんな、俺。
「いいよ、やるだけやってみる」
二つ折りで返事をし、その日の夜は徹夜で刺繍をしまくった。
おかげですんごい寝不足だけど、
北「あー！ぱんちゅー！」
「どう、気に入った？」
北「うん！ほっくんこりぇはくぅ！」
この言葉が聞きたくて頑張ったんだから、夜なべした甲斐があったよ。
樹「ダディにありがとうは？」
北「あーとぉ！」
「どーいたしまして」
早速樹にパンツを履かせてもらう北斗。
すすんで履いてるとこなんて見たことなかったから、俺も嬉しくって嬉しくって。
ジェ「すげぇや！ほくちゃんが喜んでパンツ履いてる！」
慎「めっちゃ嬉しそうじゃん」
大「ねぇ、俺にもポ◯モンのパンツ作って」
若干一名おかしいやつがいるけど、ひとまず“きっかけ”らしいことができて一安心。
「これ、濡れちゃったら可哀想だから、北斗が頑張んなきゃだよ？」
北「うん！ほっくん、おといれいけれる！」
このやる気が上手く成功に繋がりますように。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 668人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れい - おもしろーい 続き気になるー (2023年4月6日 13時) (
レス) @page20 id: 66ac998ffc (このIDを非表示/違反報告)
タカコ - よかったです。 (2023年3月24日 20時) (レス) @page14 id: 0a3e6a6e27 (このIDを非表示/違反報告)
莉詩奈(プロフ) - 失礼します。オ.リ.フ.ラ立っちゃってますよ！更新頑張ってください！ (2023年3月4日 10時) (レス) id: 40cb652138 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まある | 作成日時：2023年3月3日 18時
