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樹 side
訳もわからず愛しの北斗に“嫌い”だの“あっち行け”だの散々言われて、めちゃくちゃ凹んでたけど段々答えが見えてきたぞ。
ジェ「ほくちゃん、それね嫉妬っていうの。jealousy、わかる？」
北「……っ、じぇ、らしぃ……？」
そう、答えは“きょもへの嫉妬”だった。
無意識に並びで隣だったきょもにベタベタしちゃってたんだろうね。ほんとに無意識だよ。
大「なんか、北斗に悪いことしちゃった」
仕事は仕事。プライベートはプライベート。
その場に応じて北斗への接し方を変えるのは昔からだった。
北「ほっくんもぎゅーしてほしかったぁぁ」
ジェ「いいよいいよ、いーっぱいしたげる」
だから、デロデロに甘やかせてしまった次の撮影では反省を活かして、あえてそっけなくしちゃったり。
でもそれはそれで胸が痛んだり……ぶっちゃけ俺も悩みが尽きないんだよ。
北「ふぇぇぇっ、じゅいがいいぃぃっ」
ジェ「えぇ〜俺じゃだめぇ？」
北「だめぇのぉっ、じゅいのぎゅー！」
“ほら北斗が呼んでるよ”って顔で俺にアイコンタクトを送るジェシー。
「ん……」
今こそしっかり甘やかせたいのに、こういう時に限ってツンツンを出しちゃう俺の悪いとこ。
ジェ「おバカだねぇ」
大「ほんとほんと、もう見てらんない」
なんて言いながらも、空気を読んでそそくさと部屋を出ていった2人。
心の中でしっかりお礼をいいつつ、今度こそ思いっきり北斗を抱きしめる。
「北斗、ごめんなぁ」
北「っ、ふぇ、うぇぇぇぇんっ」
俺がぎゅっと腕を回す前に勢いよく飛び込んできた北斗に、少し身体がよろめいたけど、俺も負けじとハグをし返す。
北「ほっくんっ、じゅい、しゅきぃっ」
「うん、知ってるよ」
俺も北斗がすんごい大事だし、大好きなんだよ。
でも、北斗がこんなに感情剥き出しで誰かに嫉妬したところなんか見たことねぇから、びっくりしちゃった。
「……けどな、嬉しかったよ」
北斗の心はちゃんと成長してるんだなって実感したんだもん。
嫉妬って別に悪いことじゃないからね。
成長するうえで大切な感情じゃん？
それに理由が理由なだけに、また北斗への“愛おしい”が1つ増えてなんだか微笑ましくなっちゃった。
やっぱ親バカだね、俺。
北「じゅい、めんねぇ？」
「もういいよ。でも……1つだけお約束して？」
もう絶対“樹のこと嫌い”なんて言わないってね。
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れい - おもしろーい 続き気になるー (2023年4月6日 13時) (
レス) @page20 id: 66ac998ffc (このIDを非表示/違反報告)
タカコ - よかったです。 (2023年3月24日 20時) (レス) @page14 id: 0a3e6a6e27 (このIDを非表示/違反報告)
莉詩奈(プロフ) - 失礼します。オ.リ.フ.ラ立っちゃってますよ！更新頑張ってください！ (2023年3月4日 10時) (レス) id: 40cb652138 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まある | 作成日時：2023年3月3日 18時
