▼9話▲ ページ10
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柊「どうしてか分かる人！」
先生がワントーン高い声が、教室に響き渡る。
しかし、手を挙げる人は誰もいない…。
柊「…う〜ん…じゃあ、宇佐美。」
雪『(…あっ、朝、柊先生のダンボールを落として
嫌がらせしてた人…。)』
すると、宇佐美(？)さんが、嫌そうな声を出した。
宇(？)「っはぁ？分かるわけないし。」
柊「いや、分かる筈だ。」
柊「“よく考えて？”」
雪『…。』
先生の言葉は、宇佐美(？)さんだけでなく、私達にも言っているような気がした…。
宇(？)「皆んながぶっきーに酷く当たるから。」
多分朝の事を含めた、他の嫌がらせの事だろう…。
柊「なるほど。まぁ確かに、教師に対するリスペクトは“ゼロ”だよなぁ？」
雪『…っ…。』
ニコニコ笑いながら机の横を歩く先生に、私は何故か鳥肌が立った。
柊「でもそんな事で、ここまでスペクタクルな仕打ちはしないよ。」
でも、何で鳥肌がたったのかは、何となくだけど
理解した。
柊「ヒントは……。
“他のクラスにはなかった事”だ。」
雪『『(“目が笑ってないからだ…。”)』』
何を考えているのか分からない先生に、目が離せなかった。
柊「じゃあ諏訪。」
すると先生は、またクラスの人を指した。
諏(？)「…警察沙汰になった奴がいる。」
甲「てめぇ喧嘩売ってんの？」
1番後ろの席で、黒いヘアバンドを着けた女の子と、
ピアスを着けた如何にも悪そうな男子が火花を散らす。
柊「甲斐が起こした“傷害事件”か。まぁでも、それも関係なくはない。」
すると先生は、ポツンと1個だけ空いている席を見た。
先生は、空いている机をドンと叩いた。
柊「…君達も、もう分かっている筈だ…。」
先生が静かに言う中、私は空いている席をずっと
見つめていた。
雪『…？(…ぁ、れ？あそこの席は…。)』
すると、突然頭の中で走馬灯のように、一気に記憶が流れた…。
屋上の柵に寄りかかって、こっちに向かって
笑っている黒髪の女の子。
雪『……あ…。』
その子との記憶が、奥底から浮かび上がってくる。
『『雪ちゃんは可愛いね〜！！』』
『『雪ちゃん、これあげる！』』
『“私、雪ちゃんと友達になれて、良かった…。”』
何で忘れていたんだろうか…。
さ・雪「『澪奈/澪奈ちゃんですか？』」
声に出していたのか、私とお姉ちゃんと同じタイミングで口に出した。
柊「…ピンポーン。他のクラスにはない事、それは…“生徒を1人、失った事だ。”」
先生は静かにそう言った。
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柊&雪(作者←) - 白桜姫様 ありがとうございます！！(´∀｀*) (2019年1月16日 17時) (
レス) id: 2ee456362e (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 面白かったです！^ ^ (2019年1月16日 0時) (レス) id: 65e85aeb0b (このIDを非表示/違反報告)
柊&雪(作者←) - 琴様 …。すみません抜けてましたッッ！！！(大汗)←(深夜投稿者の悪い癖←) (2019年1月10日 22時) (レス) id: 2ee456362e (このIDを非表示/違反報告)
琴(プロフ) - 初コメ失礼します。多分なのですが、8話抜けてませんか？ (2019年1月10日 21時) (レス) id: 88fe99195c (このIDを非表示/違反報告)
柊&雪(作者←) - 蘭月様 態々コメントありがとうございます！！頑張って話作りますっ！！(｀・ω・´) (2019年1月7日 23時) (レス) id: 2ee456362e (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2019年1月7日 17時
