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私 ページ5
「望くん、あの、その。
好きです！付き合ってくれませんか。」
えぇぇ〜！？体育館裏を抜けた先にある手洗い場に行こうと思って通ろうとした時、偶然見てしまった。
海ちゃんって小瀧くんのこと好きやったんや…
見たらあかんと思って私はその場から逃げて体育館の横の中庭まで来た。
あれ？泣きそう。
なんで？？
胸がぎゅ〜ってしたと思ったら、心拍数が上がってって…
校舎の壁に手をついて、もう一つの手を胸に当て、深呼吸を意識した。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、」
「A！どうした！？大丈夫か！」
「重っ…」
重が後ろから来て、後ろから私の体重を支えくれた。
私も思わず重にもたれる。後ろを振り向くと重の顔がドアップで見えて、
「深呼吸して？？
ほら、ふぅ〜って。ふぅ〜」
って重も一緒に深呼吸してくれてる。
私がピンチな時すぐ駆けつけてくれるのって昔から重なんよな…
いっつもふざけててちょけてばっかやけど、頼れる一面持ってる事、知ってるよ。
「ふぅ〜ふぅ〜」
でも止まらない胸のドキドキと私の涙。
あぁ、どうしちゃったんやろ私…
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作者名：まいる | 作成日時：2021年8月7日 23時
