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私 ページ29
「ねぇ、知ってる？？
この前バレーの試合してた相手校、県大でベスト3決まったらしいよ。もしかしたら優勝するかもね？」
放課後部活に行く途中、廊下ですれ違った人の声が耳に入ってきた。
アタっクをバシバシ決める好きな人が頭をよぎった。
「はぁ〜」
このままでいいん、自分。
朝泣きながら本気で神ちゃんが好きやって言われても、頑張れとか、応援してるって
嘘ついてでも好きな人の恋が応援できひんかった。
でもそのくらい好き。
でももう叶わへんって分かってるなら、
のんちゃんに頑張れって言いに行かんと。
私、のんちゃんのことが好きでしたって早く言いに行かんと。
今言いにいかんと、初恋の時みたいにもやっとしたまま終わっちゃう。そんなんいや。
神ちゃんが好きって重と違って(まだ根の持ってる)私に伝えてくれたのに、
私の足は自然とのんちゃんへと向かっていた
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作者名：まいる | 作成日時：2021年8月7日 23時
