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神ちゃん ページ26
「神ちゃんっ！！神ちゃんっっ！！！」
休み時間、書いた退部届けの紙職員室に持って行こうとした時、誰かが後ろから名前を呼んで俺の方へ走ってきた。
振り向くと息切れした重岡大毅がいた。
「どうしたん？」
「ごめん！！！」
「え…？」
俺の目の前で深く頭を下げられた。
「俺、あの時はまだなんも考えてなくて、、
許してなんて言えへんけど、ほんまにあの時は神ちゃんのこと馬鹿にするようなこと言って俺が悪かった。」
ごめんなさいってずっと頭を上げない重。
「重…頭上げて？
実はずっとあの時重に言われたことが頭をよぎって恋愛に対して臆病になってた。
重のせいで俺はいつまで経っても一歩踏み出せへん。
重のせい。そう思っててんけど
でも最近気づいた。
もし重に出会ってなくても、自分はもともと勇気なんかない臆病者で意気地なしなんやって。
だから俺の方こそごめん。
ずっと重のせいになんかしてて。
ほんまにこっちこそ許してなんて言わんけど、俺が悪かった」
重に頭を下げる。
これでスッキリ失恋出来る…
あれ？涙が…
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作者名：まいる | 作成日時：2021年8月7日 23時
