こじらせいしゅん (ページ25)

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私ページ25

:神山って誰？:

って書いた紙が重から回ってきた。

好きな人の好きな人。

なんて重に言えるか。

:神ちゃんのこと好きなん？:

いろんな意味を込めてそう書いて紙をまわした。

文字を見てニヤッとする重。

なんて返ってくるんやろ、重を困らせるような事したかなって思い始めた。

必死で男の子がすきなの私に隠してるんかもしれへんのに…

はぁ〜今日はなんか調子悪いな。
失恋はするし、重を確かめるようなことして…

あかん、朝あんだけ好きな人と泣いてきたやろ。
今はあかん。

って思ってもまた悲しくなってきちゃって。

うつむせになって誰からも気づかれんように込み上がってきた涙を拭いた。

背中トントンってされて回ってきたノートの切れ端には、

:は？ww俺が男好きなわけ無いやん。:

って文字。

やっぱりこの私にも言えへん事やねんなぁ。

こんなに仲良いのに。

なんかショック。

「はぁ〜」

ため息をついた時、重はなんか思い出したかのように目を見開いた。

ほんでまた回ってきた紙には、

:思い出した！！ありがとう。:

ってざっついしげの文字。

意味わからんけど、私はとりあえず居眠りする事にした。