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10年前。 ページ21
俺の初恋は、笑顔が素敵な男の子だった。
おばあちゃんと一緒に散歩しにきてた公園でよく見る子。
ひとりで木登りしてた時、
「何してんの〜？一緒に遊ぼ！」
って声をかけてくれた。
「俺、重岡大毅！重って呼んで！」
「俺、神山智洋！」
「そっか！じゃ神ちゃんや！」
初対面で話す事なくて話が途切れた時、
今しかない、小さいながらそう思って、
勇気を振り絞った。
「あの、あのさ！」
「ん？」
「重のこと好き！俺と付き合お？」
勇気を振り絞ったのに...
重は笑いながら、
「嘘やろ！神ちゃん男が好きなん？
ｱﾋｬｱﾋｬｱﾋｬごめん、なんか面白くて！」
俺は気持ち伝えたのをめちゃくちゃ後悔した。
それに笑われたのがすごくショックで。
それからあの笑顔がトラウマで恋をしても臆病になって告白なんかできっこなく、いつの間にか高校生になった。
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作者名：まいる | 作成日時：2021年8月7日 23時
