Second Alice (ページ14)

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『私…ここに住んでたの…？』

白の女王｢ふふっ…そうよ…見覚えがあるのは、きっとそのせいだと思うわ｣

『そんな…』

白の女王｢アリス…あなた、あなたの住んでいる世界では、あることで有名だったでしょう？｣

『有名…？？

あっ、そうそう。私ったら、小さい時に木の側の穴に落ちて行方不明になって…何年か経っても見つからなくて、みんな諦めていた時に突然穴の外で眠っているのが見つかったそうなんです』

白の女王｢ふふっ…｣

『ふふっ、ほんと、笑っちゃいますよね
それで私、“神隠しの子”って呼ばれて有名だったそうで…』

白の女王｢…知ってるわよ…｣

『ははっ、なんで知ってるんです？』

白の女王｢…あなたはね…穴に落ちて、ここに来たのよ｣

『…えっ？』

白の女王｢あなたの世界で行方不明になってる間、あなたはここで暮らしてたわ｣

白の女王｢そうね…あなたはさっき“何年か”って言ってたけど、アンダーランドの世界ではだいたい10年くらいかしら。
もちろん、あなたの世界での時間はきっと何年かだけれどね｣

白の女王｢あなたがアンダーランドに迷い込んで来て、私の城で引き取った
ここでは…そうね、マッドハッターととても仲が良かったわ…｣

『え…マッドハッター？』

白の女王｢ええ、そうよ
あとはマクトウィスプともとても仲が良かったわ｣

白の女王｢…でもね…｣

｢ごめんなさい、いろいろありすぎて、頭がパンクしそう。また明日お話を聞かせてもらってもいいですか
ほんとに今日はいろんなことがあって…｣

白の女王｢ええ、もちろんよ。ゆっくり休んでね」

『ありがとうございます』

白の女王｢自分の部屋への道はわかる？
複雑だし…まだ1回しか通ってないし…わからなかったら送っていくわ｣

『いいえ…大丈夫です。わかります』

白の女王｢…あら…そう…(やっぱり少しはアンダーランドにいた時のことを覚えているのかしら…)｣

『ありがとうございました、おやすみなさい』

白の女王｢…こちらこそね
おやすみなさい…｣