第捌十肆話 ページ22
左之助「剣…心」
左之助は思わず立ち上がり、剣心のもとへ。
着物も開け、胸に火傷を負い倒れている、
負けることなんてないと思っていた男。
死んだようにピクリともしない。
志々雄「…オイ、なんだ本当に死んじまったのかよ。
まだ天翔龍閃も出してねぇってのに…チッ、物足りねぇ」
志々雄の闘いを傍らで見守っていた由美は懐中時計を取り出し、
由美「九分と五十三秒…」
経過した時間を見て安堵した。
志々雄は剣心に背を向け、ゆっくりと納刀した。
キン…と柄が鳴る。
左之助「剣心…、剣心……っ！！」
左之助は必死に剣心を呼ぶが、
返事をするどころか目も動かず、反応は返ってこない。
志々雄「無駄だぜ。張り合いがなかったが仕方ねぇ…。
それだけ俺が抜刀斎よりも強かった…それだけだ」
そんなことより、と志々雄はAに歩み寄った。
そして乱暴に腕を掴み無理やり立ち上がらせようとする。
貴方「…い…っ、」
左之助「A！！」
左之助はAを呼び近付こうとするが、
志々雄の間合いに入ることができず立ち尽くすしかない。
Aは痛みに顔を歪ませながら、志々雄を睨む。
志々雄「なんだよ、A。志々雄真実が緋村抜刀斎を斬った。
お前はそれに少しでも加担した、だったらお前も少しは評価に値すると思うぜ？」
貴方「そう…ですね……。
でも、このまま屋敷に帰ったところできっと、私はあの人に殺 されます…それなら…っ！」
志々雄「俺に殺 されよう、ってか？…それはできねぇな。
あのトリ頭にやられた煉獄…、あれはお前の兄貴から買ったモンだ。
その時に、義妹を殺したら許さねェと言われているんでな」
やはりそうだった。
あの時会ったのは本物の兄。
兄の気持ちはわからないが、それを確かめようにも会う手段などない。
貴方「……兄さん……」
そう小さく言ったAは自分の腰にある刀に手を伸ばし、
引き抜いた勢いで志々雄の腹を貫いた。
志々雄「…！ちっ…」
志々雄の噴き出した鮮血を浴び、にやりと笑う。
貴方「本当に兄さんがそう言ったなら…、あなたは私にトドメをさせませんよね…！！」
そう呟いたAの顔は、人斬りのそれだった。
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雪華 - お願いあるんだけど良いですかな?るろうに剣心の張×女体化そうじろうの恋愛長編を作って貰いますかな?始まりの出会いは幼少期で志々雄を出会う前で (2018年10月27日 22時) (
レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 続編おめでとうございます(≧∀≦)面白かったです(≧∀≦)続きが、すごく気になります(≧∀≦)これからも、頑張って下さい(≧∀≦) (2018年4月7日 0時) (レス) id: e4c62973b8 (このIDを非表示/違反報告)
陵華(プロフ) - ROM民さん» はじめまして。編集時に外すのを忘れていました。ご指摘ありがとうございます。 (2015年10月25日 12時) (レス) id: 032aeb8e0f (このIDを非表示/違反報告)
ROM民(プロフ) - はじめまして。「オリジナルフラグ」が外れていませんよ。二次創作ですので、住み分けにご協力お願いいたします。 (2015年10月25日 12時) (レス) id: 67f8438bca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陵華 | 作成日時：2015年10月25日 0時
