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「「「「「六本木ィぃ!?」」」」
そりゃその反応になる。
てかうちの家からかなり遠いんだけど??
あ、まな先輩の驚き顔、可愛い。
憧れの六本木。
だが家から近いし通っている音駒高校からも近いからということで二年も働いていたわけであって遠くなるのなら考え物だ。
あいにく私以外皆大学生と社員。
車やバイク通勤が当たり前なため、同じ悩みの人はいない。
私以外のバイトメンバーはさっきまでと打って変わって喜びにあふれている。
「今月いっぱいは予約されているお客さんの対応してもらうつもりなんだけど、
実はもう工事は進んでいてあと1か月と半月程度すればオープン準備に取り掛かれるんだ。
そのときになったらまた連絡しようかと思います。
急で申し訳ないね。一旦特に質問はないかな?」
そのまま特に質問は出ず各々解散となった。
「Aちゃん」
解散する中、ひとりフリーズする私に気づいていたのか申し訳なさそうな顔のオーナーが来てくれた。
『、、オーナーごめんなさい、私、』
「惜しい人をなくすことになるとはね」
やはり察していたオーナーはそのまま続ける。
「高校生は基本雇ってないんだけど、親戚である君のお母さんから紹介されて一日体験しにきたことが昨日のことの様だよ」
そう、私の母とオーナーは親戚である。
高校生になって特にやりたいこともなくバイトをしようとしていた私を母伝いで聞き、バイト先を提供してくれた。
「コミュニケーション能力もあっておまけに愛想もいい。
バイトメンバーからも信頼されているのに、惜しいなぁ、本当に」
大人の事情で急に申し訳ないねと頭を下げるオーナー。
オーナーの言葉然り、二年も働いたということもあって少し目が潤む。
『ここではたくさんのことを学ばせて頂きました。一生忘れないと思います。ありがとうございました。』
私は今までの感謝を胸に頭を下げる。
「おおきくなったなぁ、、大学生になったら戻ってきたりとかもできるからね」
『その時はまたお世話になりますね!』
そういうとオーナーはにっこりと笑って残りの出勤頼むねと休憩室を後にした。
さて、どうしようか。
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焼き肉バターコーン(プロフ) - まさん» わぁぁああ!!コメントありがとうございます!!一条君、、私自身も好きです(笑)これからもぜひ楽しんでってください!! (3月22日 20時) (レス) id: 1ec55b564c (このIDを非表示/違反報告)
ま(プロフ) - 一条くんを応援したくなります、、、😢😢!笑 楽しく読ませていただいてます!応援してます◎ (3月22日 9時) (レス) @page17 id: f9f45a4328 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:焼き肉バターコーン | 作成日時:2024年2月6日 17時