検索窓
今日:18 hit、昨日:11 hit、合計:25,719 hit

1 ページ3

.



「ごめん、この店舗、今月で終わりなんだ」



「「「「はい???????」」」



都内ではそこそこ高級焼き肉店として有名な私のバイト先「招き猫」。
個人経営でいて目立つ場所でも無い為、大手企業の偉い人や政治家までもがお墨付きの隠れ家としても知れ渡る。

そんなバイト先なのだが、急遽社員とバイトメンバーが集められ、開店前の静かな店内でオーナーから冒頭の一言が発された。


大学生1「ま、まってまって、俺来月から無職ってこと?」


大学生2「いや私もだよ!?え、ほんとにどういうこと?」


フリーター「学生より俺やばいよ、ほんとの無職」


大学生1「佐藤さん今笑わせんでください(笑)」


社員はもとから知っていたのか驚きはしないが、学生組やフリーターの佐藤さんは焦っている。
ちなみにもちろん私も焦っている。
だって趣味が貯金な私の収入減が無くなる。
つまり趣味が失われる。終わりだ。
頭の中でこれから暇になるしどうしようかなどぐるぐる考え事をしながら焦る他のバイト先メンバーを眺める。
そんな中、オーナーがあわあわとみんなを落ち着かせだした。




「ご、ごめんごめんごめん!店自体が無くなるわけじゃなくてね!ここの店舗が無くなるだけね!?」


大学生「どゆこと??」




バイトメンバーみんなはてなが浮かぶ。
ここの店舗が無くなる?



『あ』



すぐにひらめいた私は天才かもしれない。



大学生1「どした」


『ここの店舗ってことは作り直すとか?それか移転?』


私がそういうとオーナーはさすがと笑う。


「そういうこと!うちはひっそりと建っているのがいいという意見が多いけどもっと駅から近くて分かり易いところにしてほしいと言う意見が倍近くある」


それだと隠れ家と言わなくなるんじゃと思いつつも、確かにグルメサイトなどの意見で「もっとわかりやすく立地のいいところがいい」などの意見が良く見られたのを思い出した。
オーナーも店長もその意見に呻っていた覚えがある。



フリーター「場所はもうきまってるんですか?」


「もちろん!土地はもう抑えているし工事も実は進んでいる。
だからみんなさえよければ引き続きそこで働いて貰おうかなぁって思ってるんだけど、、」


それなら安心だ。私以外のみんなもそう思ったのかほっとした顔をする。


大学生2「んで、その場所ってのは?」





ゴクリ





オーナーの真剣な顔にバイトメンバーみんなして息をのむ。




「、、、六本木です」

2→←作者から



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
247人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

焼き肉バターコーン(プロフ) - まさん» わぁぁああ!!コメントありがとうございます!!一条君、、私自身も好きです(笑)これからもぜひ楽しんでってください!! (3月22日 20時) (レス) id: 1ec55b564c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 一条くんを応援したくなります、、、😢😢!笑 楽しく読ませていただいてます!応援してます◎ (3月22日 9時) (レス) @page17 id: f9f45a4328 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:焼き肉バターコーン | 作成日時:2024年2月6日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。