少女はバターの味を知らない ページ1
この世にある本ならば、絶対に揃っているとされている図書館があるとして。
そこには、綺麗で、可愛くて、賢くて、優しい少女がいたとして。
その少女から、「この本に書かれたお菓子が美味しそうだったから」と言われて、手作りのお菓子を渡してくれたならば、僕はとても嬉しいだろう。
無論、そんな良く出来た話はそうそうないんだけれど。
けれど、空想するなら、勝手だよね。……この場合、妄想と言うのがふさわしいかもしれないけれど。
じゃあ、ちょっと綴ってみようか。
僕が知っている、淡い恋の話を。
■
これは僕の話ではないけれど。性格は僕に似ているし、これは空想話なんだから、『僕』にしておく。
僕は、とても好奇心旺盛で、幼いころからあっちこっち行く癖があって、良く両親を嘆かせた記憶がある。勿論、大きくなってからもそれは無くならなくて、寧ろ酷くなって『放浪癖』になってしまった。
そんな僕が、九州にある、祖父母の家に一人で遊びに行った時のことだった。
両親と一緒ではなく、やっと一人で来れた僕は、ずっとこの坂と路地が多い町を探検してみたかった。小さい頃は危ないからと、ずっと親が付いていたし。それはとてもつまらなかった。
苔や雑草が間間に生えている石畳。趣のある家や店。僕の好みに当てはまる道だ。浮き足立って、冒険心が落ち着かない。
そんな僕の目の前に映ったのは、大きなお屋敷だった。
多分、明治か大正には既に立っている家のような気がする。なんとなく、そんな匂いがしたのだ。そして、そのお屋敷に咲いてある薔薇を見て、地元の資産家の家ではないかと予想した。
丁寧に手入れされた庭だ。こんなに広いと、一人じゃ流石に見てられないだろう。人を雇っているんだと思った。けれど、本当に綺麗な庭だったから、ここに住んでいる人はどんな人なんだろうと想像し、実際どんな人か知りたくなった。
何とかして会うことは出来ないだろうか。そう思った時、ある看板が目に入った。
ディフォルトされた薔薇の絵が散りばめられているその看板に書かれていたのは、『そうび図書室』。
なんと、このお屋敷は、家ではなくて図書室だったのだ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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The Freedom.(プロフ) - 火矢 八重さん» はい、頑張って下さい! (2014年4月20日 21時) (レス) id: b11641b752 (このIDを非表示/違反報告)
火矢 八重 - The Freedom.さん» 忘れませんよ、あの作品でたった一人コメントしてくださったんですから!w うお!? 期待されてる私!? じゃあどしどし作品作らないと!! コメントありがとうございますた! (2014年4月20日 20時) (レス) id: fc178a757e (このIDを非表示/違反報告)
The Freedom.(プロフ) - 火矢 八重さん» あ、覚えていてくれたんですね!嬉しいです!いやあ、覚えて無いかな〜と思って一応初めましてからにしたんですよね…;;また他の作品も沢山見に行きますね! (2014年4月20日 20時) (レス) id: b11641b752 (このIDを非表示/違反報告)
火矢 八重 - The Freedom.さん» うお!? 五か条読んでくださった方ですね!? こちらの作品も読んでくださりありがとうございます!! 私も、この後腐れないあっけらかんとした終わりが気に入っているので、凄く嬉しいです! こちらこそ、ほんとうにありがとうございました!! (2014年4月20日 19時) (レス) id: fc178a757e (このIDを非表示/違反報告)
The Freedom.(プロフ) - 初めまして!完結おめでとうございました( ´ ▽ ` )。作者さんのこの作品、読むたびに惹きこまれていきます。個人的に終わり方が特に好きです。素晴らしい作品を読ませて頂き、ありがとうございました! (2014年4月20日 19時) (レス) id: b11641b752 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:火矢 八重 | 作成日時:2014年2月15日 20時