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【その他】

《性格》
猪突猛進、勢いのまま思うがままに一直線に突っ走る名前の通り猪武者のような男。遠慮だとか譲り合いだとかいう単語が彼の頭の中にはない。思ったことをすぐに口に出す。相手を褒めるような言葉もそうだが、反対に貶すような言葉でもオブラートに包まず躊躇いもなく容赦なく吐き出す。悪気は勿論ある。ただ、それがあまりにもあっさり陰湿な空気もなく口から出されるので、あまりダメージを受けない人も多いという。例えば「腹減ったな」の雰囲気で「テメェクソキメェな」なんて告げるのだ。その言葉で今まで結構な人数を傷つけてきたが、本人に直す気はない。また、傷つけると言っても相手の地雷を踏み抜くような、大ダメージを負わせるようなことを無意識に言うことはない。そこは判断できる。…わざとそういう意図を持って言うことはあるかもしれないが。
容姿や雰囲気、その姿勢から溢れる闘気や猛々しさは、まさにマルスを束ねる者と言ったところか。マルスといえば猪又誓、猪又誓といえばマルスという図式が成立している。他の部隊の大体の人間の頭の中でも、良くも悪くも……いや悪くもの方が若干強い気がしなくもないが、その図式は確かに成立し脳に刻み込まれている様子。カッとなりやすく手も出やすい。沸点が低い。一つのことに集中し過ぎてしまい視野が狭くなることがかなり重大な短所ではあったが、入隊当初から数年経ち部隊長にまでなった今では改善されてきている。敵だけではなく隊員の様子も見ることができるようになった。
かなり短気で安っぽい挑発にもすぐ乗る。喧嘩では口よりも先に手が出るタイプ。部隊長という役職についてからは少し収まったかと思いきやそうでもない。喧嘩を売られた、侮辱されたと感じたら驚くほどの速さで相手に飛びかかっていく。怒っていなくても怒っていても口が悪いことには変わらないのだが、怒ると勢いや汚さ、言葉に募る殺意が倍になる。
情に厚く正直者が好きで、嘘をつかれるのも遠回しな言い方をされるのも好きではない。だが彼自身は嘘をつかないわけではなく、必要だと判断した場合には迷わず真実を偽ろうとする。しかもそれが中々に上手い。進んで嘘をつきたいというわけではないが、真実だけでは守れないものもあると知っている。それでも正直な人間は好きだし、その人間にはいつまでも正直でいて欲しいと思っている。かなりわがままなことを言っているが、それが猪又誓である。

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この作品の元となった作品:【アルバの箱庭】隊員名簿【ここに名前】
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作者名:龍之介 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年9月4日 22時

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