化け物が八十七匹。 ページ48
本当に、なんでだろうな？
一之瀬は引き攣った笑みを浮かべて喋る。
汗がツーッと額を伝った。
「いやでも使うことはできるんだぜ？いくら拒否反応起こしたってな。
ただよ、個性なんて使わなくても俺は強ェ。だからそこまでして使う必要はねェだろ？」
「………」
「なァ？」
一之瀬の頭の中では、過去の記憶がぐるぐると流れ続けていた。
『＿＿＿＿すげぇなお前！サッカー習ってたのか？！』
『…………いや。習ったことねェ、けど』
『うえぇ？！マジかよ！！』
『なのにこんな上手いとかずりぃ！！』
『これからよろしくな、A！』
『…………おう』
『うあああマジナイスだよA！！』
『お前のおかげで逆転勝ちだぜ？！ひゃっほー！！』
『ありがとうA！！』
『…………俺はシュート決めただけだ。そこまで繋いだのは、オマエらだろ』
『『！！』』
『な、なんなのお前……』
『良いヤツすぎるだろ……』
『当たり前だろ！なんたって俺の大親友だからな！』
『いやお前が威張ってんじゃねーよ！』
『…………はは』
『！ 笑ったー！Aが初めて笑ったぞ！！』
『今日はパーティだー！』
『それはやめろ』
『そういえばさ、Aの個性ってなんなんだ？』
『！！え、』
『あ、それ俺も知りたかった！』
『俺も！』
『いや、それは、』
『教えてくれよー！俺たち親友だろ？』
『！！…………わかった。教える』
『よっしゃあ！』
『……俺の個性は＿＿』
『な、なんだよそれ！！』
『嘘だろ？！』
『じゃあお前が一言言うだけで、俺たち殺せるのかよ？！』
『ち、ちがう！！そんなことしない！！』
『信じられるかよ！！この化け物！！』
『！！』
『来るな化け物！』
『消えろ化け物！！』
『死ね化け物！！！』
＿＿＿＿化け物！！
「俺は、化け物だ」
「……」
「俺にはわかるんだよ。
俺が個性を使った後、オマエらがどんな顔をするか。どんな声を上げるか。何するか。全部な！」
引き攣った笑みはそのままに、一之瀬は駆け出した。
「今ここで個性を使うぐらいなら、死んだ方がマシだ」
「！！」
一之瀬は爆豪に殴りかかった。
それを爆豪は…………。
「他のザコどもと俺を一緒にすんじゃねぇよこのクソ野郎！！」
全力で爆破した。
「「！！」」
ドガァン！！と響いた大きな音。
それと共に、煙がフィールドを包み込む。
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研磨LOVE - お話も面白く、絵もNAOKIさん……最高すぎます！これからも更新頑張ってください！ (2018年3月17日 8時) (
レス) id: 35f41412ab (このIDを非表示/違反報告)
ホタル(プロフ) - イラストがっ…！！素敵すぎます！！ (2017年12月25日 23時) (レス) id: e79370225b (このIDを非表示/違反報告)
●龍●(プロフ) - 本題ですが、この小説は続編に行きます！話数の関係でお知らせできなかったので、失礼ですがここでさせていただきました！もしまだ付き合っていただけるという方がいらっしゃれば、後もうしばらくお付き合いください！ではまた！ (2017年12月25日 20時) (レス) id: 5b64b63f06 (このIDを非表示/違反報告)
●龍●(プロフ) - 皆様、いつもいつも暖かいコメントを本当にありがとうございます！皆様のコメントのおかげで、ここまで来ることができました！本当にありがとうございます！！そして返信できなくてすみません！ですがきちんと一つ一つ大事に読ませていただいているのでご安心下さい！ (2017年12月25日 20時) (レス) id: 5b64b63f06 (このIDを非表示/違反報告)
プリン - ふオォォォォォォォォォ！絵うますぎる(真顔) かっちゃんかっこいい！！更新頑張ってください！！応援しております！！ (2017年12月24日 0時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：●龍● | 作成日時：2017年8月6日 17時
