化け物が八十四匹。 ページ45
「っぐ？！」
「…………っ！！」
「は、んだよ、急に！別に俺は嘘なんか言ってないぜ？全部事実だ！」
「〜っ！！」
グイッと強く胸ぐらを掴む一之瀬を、爆豪は余裕な顔で爆破し間合いを取る。
それを腕でガードした一之瀬はギランと爆豪を睨みつけ、感情に任せまた殴りかかった。
冷静さを失った一之瀬の攻撃は単調になっていた。
「〜っああうざってぇ！！」
「！！」
「なぁ！！俺はこんなクソザコなてめぇと戦いてぇわけじゃねぇんだよ！！もっと手応えのある前のてめぇと戦いたいんだよ！」
「！」
「てめぇの感情なんか知るか！どうでもいいわ！！いいからさっさと声出せ！！個性使って俺を本気で倒しに来いやああ！！」
BOOM！と両手を爆破させながら近づいてくる爆豪。
その姿に一之瀬はグシャグシャ！と乱暴に頭を掻きむしった。
一之瀬は怒っている。
だがそれと同時に戸惑っていた。
声はもう出せないとわかっていた。
そう思い込んでいた。
だからヒーローになることを、全てを諦めたのだ。
なのに無責任に希望をチラつかされ、先程一之瀬は激怒した。
そんなわけないだろうと。
無駄に期待させるなと。
「っ〜〜！！！」
しかしよく考えたら、爆豪がこんなくだらない嘘をつくわけがないのだ。
冗談も言わないこの男が、意味もなく適当なことを言う筈がない。
なにより、爆豪のその真っ直ぐな瞳が、態度が、事実を伝えていた。
「おらああああ！！」
「…………」
一之瀬は向かってくる爆豪を見て、ふっと力を抜いた。
「あああああああ！！」
「……」
そして大きく息を吸って、
＿＿＿＿叫んだ。
「うるっせェんだよこのクレイジー爆発野郎がああああ！！」
一之瀬の怒号は、会場中に響き渡った。
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研磨LOVE - お話も面白く、絵もNAOKIさん……最高すぎます！これからも更新頑張ってください！ (2018年3月17日 8時) (
レス) id: 35f41412ab (このIDを非表示/違反報告)
ホタル(プロフ) - イラストがっ…！！素敵すぎます！！ (2017年12月25日 23時) (レス) id: e79370225b (このIDを非表示/違反報告)
●龍●(プロフ) - 本題ですが、この小説は続編に行きます！話数の関係でお知らせできなかったので、失礼ですがここでさせていただきました！もしまだ付き合っていただけるという方がいらっしゃれば、後もうしばらくお付き合いください！ではまた！ (2017年12月25日 20時) (レス) id: 5b64b63f06 (このIDを非表示/違反報告)
●龍●(プロフ) - 皆様、いつもいつも暖かいコメントを本当にありがとうございます！皆様のコメントのおかげで、ここまで来ることができました！本当にありがとうございます！！そして返信できなくてすみません！ですがきちんと一つ一つ大事に読ませていただいているのでご安心下さい！ (2017年12月25日 20時) (レス) id: 5b64b63f06 (このIDを非表示/違反報告)
プリン - ふオォォォォォォォォォ！絵うますぎる(真顔) かっちゃんかっこいい！！更新頑張ってください！！応援しております！！ (2017年12月24日 0時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：●龍● | 作成日時：2017年8月6日 17時
