化け物が四十三匹。 ページ4
「すっげー！！USJかよ！！？」
「……おぉ！」
バスから降りた俺たちが見たものは、バカでかい敷地内の中に何個かあるこれまたでかい建物だった。
そのあまりのでかさと広さに、やる気ゼロだった俺のテンションがぐっと上がる。
「あらゆる事故や災害を想定し、僕がつくった演習場です。
その名も……ウソの災害や事故ルーム！！！」
「スペースヒーロー13号だ！災害救助でめざましい活躍をしている紳士的なヒーロー！」
「わー！私好きなの13号！」
そこにいたロボットみてェなヤツが喋ると、ヒーローオタクのもじゃ男と、チビが騒ぎ出す。
チビがそのロボットを好きだっつー何よりもどうでもいい情報を知ったところで、ソイツは長い話を始めやがった。
「皆さんご存知だとは思いますが、僕の個性はブラックホール。どんなものでも吸い込んでチリにしてしまいます」
「知らねェよ。自意識過剰だバーカ」
「……ごほん」
ヒーローってのはなんですぐ長話をしたがるんだ？
俺は舌打ちをして一人後ろを向くと、USJの建物を眺めた。
「＿＿以上！ご静聴ありがとうございました」
「ステキー！」
「ブラボー！！ブラーボー！！」
「い、一之瀬くん。話、終わったよ？」
少しすると、肩にぽんと軽く手が置かれる。
その手の方を見ると、もじゃ男が俺を困ったような表情で見上げていた。
「……あっそ。てか触んじゃねェよ」
「ご、ごめんね……！」
「そんじゃあまずは……」
軽くもじゃ男を睨んで、喋り出したワカメ野郎に目を向けた、その瞬間。
「？！」
スゥッと、背筋に何かが走り抜けた。
「一かたまりになって動くな！！」
「え？」
さっきまで何もなかった噴水前。
そこには黒いモヤが出ていて、その中から続々と数えきれないぐらいの人間共が這い出てくる。
そして。
「どこだよ……せっかくこんなに大衆引きつれてきたのにさ……オールマイト……平和の象徴……いないなんて……」
そのセンターを飾る、手だらけの男。
「子供を殺せば来るのかな？」
ソイツから感じる、明確な殺意と悪意。
「…………ッ！！」
俺はその姿に、すげェ、嫌な予感がした。
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研磨LOVE - お話も面白く、絵もNAOKIさん……最高すぎます！これからも更新頑張ってください！ (2018年3月17日 8時) (
レス) id: 35f41412ab (このIDを非表示/違反報告)
ホタル(プロフ) - イラストがっ…！！素敵すぎます！！ (2017年12月25日 23時) (レス) id: e79370225b (このIDを非表示/違反報告)
●龍●(プロフ) - 本題ですが、この小説は続編に行きます！話数の関係でお知らせできなかったので、失礼ですがここでさせていただきました！もしまだ付き合っていただけるという方がいらっしゃれば、後もうしばらくお付き合いください！ではまた！ (2017年12月25日 20時) (レス) id: 5b64b63f06 (このIDを非表示/違反報告)
●龍●(プロフ) - 皆様、いつもいつも暖かいコメントを本当にありがとうございます！皆様のコメントのおかげで、ここまで来ることができました！本当にありがとうございます！！そして返信できなくてすみません！ですがきちんと一つ一つ大事に読ませていただいているのでご安心下さい！ (2017年12月25日 20時) (レス) id: 5b64b63f06 (このIDを非表示/違反報告)
プリン - ふオォォォォォォォォォ！絵うますぎる(真顔) かっちゃんかっこいい！！更新頑張ってください！！応援しております！！ (2017年12月24日 0時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：●龍● | 作成日時：2017年8月6日 17時
