Mr.Rightじゃないけれど、ytin ページ7
ytin
甘え下手ないのおくんと甘え上手なゆうとくん
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できることならグズグズに甘やかされたい。
だから年下なんて論外。って思ってたし、正直今でも思ってる。
「理想の人?」
俺がぐっすり眠っている間に、楽屋ではなんだかそんな話で盛り上がっていたみたい。
起き抜けにテンションが上がりきったゆうとに肩をがっちり掴まれて、
「いのちゃんの理想の人ってどんな感じ!?」
なんて言われた。お前一応俺の恋人なのにそれ聞いてどうすんのって感じ。
下手に答えたら茶化されて、メンバーから散々いじられるのが目に見えてるし、でも頭は回らないし。
面倒だ。もう一回静かに瞼を閉じた。
「あーーーーっ!!いのちゃん寝た!もう!!起きてってば!!!!」
「わ〜〜かったわかった!うるせえなぁもう!!」
仕方がないから今にも閉じそうな目を擦って、ゆうとの話を聞き流す。楽屋を見渡すと、可哀想に、って顔をした知念と目が合った。助けろよ。
「で、いのちゃんの理想の人が気になって!」
「…お前なんでちょっと顔あかいの?テンション上がりすぎじゃん?」
誤魔化さないでよ!って怒られた。いや、今日まじでお前テンション高いよ?
「理想の人、ね」
ため息をついてちょっとだけ考えてみる。
ここで無難に、優しい人♡とか、メンバーの誰か、それこそゆうとを挙げて、適当に擦り寄っていけば、笑って誤魔化せるんだけど。
やっぱり寝起きで頭が回ってなかったみたい。
「あまえさせてくれるひと」
なんて糞真面目に答えたことに気づいて、目の前のゆうとの顔を覗き込むと、やはり呆気に取られた顔をしてた。
ゆうとだけじゃなくて、その向こうにいた7もBESTもちょっとびっくりしてこっちを見ている。
やらかした。絶対に、言うつもりなんてなかったのに。
仕方ない。こんな雰囲気になっちゃったのは間違いなく俺のせいだけど、仕方ないからちょっとだけ頑張って空気を変えてやろう。
「な〜〜んてね、やっぱり高木かな!ね!高木♡」
ゆうとを押し退けて、高木の横に詰めて座った。俺が上手く笑えなかったせいで、高木もやっぱり苦笑いだけど、「俺もいのおくんが1番だよ」って割と棒読みでノッてくれた。
恋人の名前を挙げない俺に、薄情かよ!って笑いが起きる。
お陰で話自体が有耶無耶になって、それで終わりだって、
そう思ってたんだ。
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かじ(プロフ) - 佐々木さん» コメントありがとうございます。とっても嬉しいです。拙い文ですが、楽しんで読んでもらえたら幸いです。 (2018年7月5日 0時) (レス) id: cc9d60b609 (このIDを非表示/違反報告)
佐々木 - すぺてのお話がキュンキュンします。次のお話も楽しみにしています。 (2018年7月3日 21時) (レス) id: e2f78d2bae (このIDを非表示/違反報告)
琳(プロフ) - 特にことばにできないが大好きです!伊野尾くんが幼い感じのおはなし待ってますね、、、 (2018年6月27日 22時) (レス) id: fb58b76c4a (このIDを非表示/違反報告)
かじ(プロフ) - 琳さん» はじめまして。ご丁寧に感想をありがとうございます。恐縮です。拙い文ですがこれからも読んでいただけると嬉しいです^ - ^ (2018年6月27日 22時) (レス) id: 76a26e19db (このIDを非表示/違反報告)
琳(プロフ) - かじさんはじめまして!いつも楽しく読ませてもらってます!!すごく大好きなお話ばかりで更新が楽しみで仕方ないです(*´∀`*)これからも頑張ってください! (2018年6月27日 21時) (レス) id: fb58b76c4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かじ | 作成日時:2018年6月17日 23時