ご飯の話-4- ページ9
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A「パスタ作ったけど食べる？」
そうメッセージが来れば何も返さずお互い渡しあった合鍵で扉を開ける。
Aは俺の合鍵失くしたーとか、落としたかもとか
怖いことばかり並べるがもう気にしなくなり、
もうそろそろ合鍵も出来て渡す日が近い。
廉「どうした...なんか洒落てるやん..」
A「女子力の発揮」
廉「大学で何があった？」
A「.......友達が彼氏に作ったオムライスが美味しそうだったからなんだか対抗心でつい....」
そういう事か、
頭でも理解し、声にも出した、
本人曰くそんなことじゃ済まされないらしい。
オシャレに盛り付けて写真を撮ったあと
女子力とは無縁のような食べっぷり。
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廉「Aのそういう所ってええよな」
A「どんなとこ？」
廉「...食べ尽くすとこ」
A「はっ？！ちょ、せっかくオシャレに彼女のいない廉に作ってあげたのに褒め言葉それ？！」
廉「ぷっ！！あはは！！褒めてもないやん！！」
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味付けは少し濃いめだったけど
美味しそうに、満足気に食べるその姿を見たら
何も言えないし、
......絶対に言いたくないけど、
女子として意識するには十分すぎる。
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廉「俺が皿洗う」
A「え、いいのに」
廉「一応ごちそうになったし」
A「じゃあお言葉に甘えて私はお風呂へ」
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冷た過ぎない水と、どんどん増えるその泡が
スーッと流れていく。
そんな皿洗いが昔から好きだった。
‘ 冷たいからやだ！’
‘ 廉がしてくれるもん..’
あともうひとつ、
幼い頃に俺らの家族でバーベキューしたとき
お手伝いで皿洗いを任された俺らは
Aがあまりにも水とカチャカチャという音を嫌うから
俺の事を頼るから
いつしか俺は皿洗いばっかりしてたんだ、
なんてチョロいんだろう..
昔のことを思い出しながらテレビから聞こえた新人歌手の歌をぼんやり聞いた
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のんのん - めちゃめちゃ面白かったです！廉くん好きなので嬉しかったです。いつでも続き書いてもいいです笑結婚式とか見てみたいなぁ (2019年7月21日 8時) (
レス) id: fc09f0e23e (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - めっちゃこのお話好きです！！sumikaのまいったっていう曲と合いすぎて勝手にすごい好きです！完結まで頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2019年6月16日 16時) (レス) id: f5c8033c34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ながばし
| 作成日時：2019年5月6日 19時
