高校の話-4- ページ29
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‘ １着、3年3組〜’
‘ ２着、1年Ｃ組〜’
そのアナウンスは全身で息をしている俺には嬉しすぎるものだった
力は抜けてその場に倒れ込む。
勝った、よっしゃ！よっしゃ！！！！
...って待てよ、１着になってもうたからには告白せな
話ある言うてもうたやん
あぁ、どうしよう帰り道俺は果たしてできるか
風で飛んでしまった俺のハチマキ
拾って手渡してくれたAが俺に肩パンしてくる
A「最っ高！！！」
廉「後輩なんかに負けてたまるか」
A「やる時はやるじゃん！さすが廉！！」
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やる時はやる、か
やれると、告れるとめちゃくちゃええんやけど
それから表彰があって優勝した俺らのクラスは写真撮影やらクラスのHRで先生が泣くやら
後輩から写真撮影求められるの忙しい日で
もう夕日が落ちるそんな時間帯になってしまった
A「ねぇ廉、その...話って？」
廉「ッ！！？...あぁ、うん。えっと」
ぎゅっと握りしめたハチマキをポケットに入れた
言え、俺
言葉にして伝えなきゃ始まらない
伝わらなかったら意味が無いだろう
全身の熱が顔に集まり、体は震えるようだ
‘ 好き ’だけ言えばいいんだ
その2文字だけだ、言え！！
A「...あっ、」
思わず声を出したAの視線の先には
花火大会のチラシが町内会掲示板に貼ってあったものだ
.
廉「花火大会、ふたりで行かへん？」
だァァァァ！！！！！！
なんでや！！なんでアンカーで１着になってハチマキやってメッセージ付きで交換してふたりでぶちかまそうや言うて楽しくやってたこの日に
その瞬間に、なぜその言葉がでた！！？
A「いいの..？廉、人多いの苦手でしょ？」
廉「..あれやあれ！高校最後の思い出にや！」
A「ほんとに？ほんとにいいの？！冗談抜きで？！」
廉「....おん、その代わり浴衣な？」
A「着る！絶対着る！あ、廉の浴衣も見てみたい！！！」
廉「俺は〜..甚平でええわ」
パァ！と明るくなって
今からにやけているAをみたらなんだかとうでもよくなって
その俺からする話は花火大会ということで片付けられた
これが俺の大チャンス1回目の話だ。
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のんのん - めちゃめちゃ面白かったです！廉くん好きなので嬉しかったです。いつでも続き書いてもいいです笑結婚式とか見てみたいなぁ (2019年7月21日 8時) (
レス) id: fc09f0e23e (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - めっちゃこのお話好きです！！sumikaのまいったっていう曲と合いすぎて勝手にすごい好きです！完結まで頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2019年6月16日 16時) (レス) id: f5c8033c34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ながばし
| 作成日時：2019年5月6日 19時
