高校の話-6- ページ31
.
A「廉気持ち悪くない？やっぱり人多いね..」
押され流されながら店を目指すとき
俺に気を使ってAが聞いてきた。
確かに人は多いわ、いろんな音が混じってるわ、人混み酔いはしていた。
廉「....俺にもAにもなんかあったら大変やから手、貸して」
迷子になったらあかんよ、と言って掴んだ腕をそのまま手に持っていけばいいのに
どうして要らない言葉でそういうのだろう
それでもやっと繋げた手に少し優越感
俺ってほんまに...としている間に缶ジュースと綿菓子を買って
本当に人が少ない遠目の河川敷へやってきた
A「廉も綿菓子食べる？」
廉「いや、喉乾いたから」
座ってしまえば自然と離れた手
寂しく切なくなった。
廉「あと3分やって花火」
A「綿菓子まだ食べきれてない」
廉「A、綿菓子ほっぺ付いてんで」
A「え！！どこ！」
廉「右っ側、ちゃう！そっちは左や！」
A「えーもう取ってよ〜！！」
かぶりつくというか、顔で食べてるようなAは顔にどうせつくだろうなーと見ていたけれど
はぁ、しゃーなし。と
こんなのは外っ側だ。
無理すぎる、こんな近づいたことない
頬に触るなんてちっちゃい頃は頬の掴み合いしたけれども
さすがに指が震えてしまいそう
A「まだ〜？擦っていいよ？」
廉「分かったから待てって」
綿菓子がついた頬に親指で擦る
ベタつく感じが残る。
取れたと言う前にバーン！と花火が打ち上がった
A「....」
廉「....」
打ち上がった瞬間まさかお互い顔を向けあって俺なんて頬をさすっていたなんて
バチン！！と合うような視線をいつも通りを装って逸らす
廉「はい取れた、花火見ようや」
A「.....うん」
確か今日は1番花火が多い日で
何分くらいだっけ、と考えていると
結構前にいたカップルの影が重なり始めて
ただえさえ人が少なく、広いこの場でよくも破廉恥な
ば、場所変えたいなぁなんて言えない...
こんな綺麗に花火が見える場所は滅多にないぞとか、変な葛藤をする。
A「...チューしてんじゃん」
廉「ブッッ！！！！ゴホッゴホッ」
A「うわ汚ーい」
廉「聞こえるやろ！」
A「でも遠いし」
突然の爆弾発言で少しだけむせた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1014人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
のんのん - めちゃめちゃ面白かったです！廉くん好きなので嬉しかったです。いつでも続き書いてもいいです笑結婚式とか見てみたいなぁ (2019年7月21日 8時) (
レス) id: fc09f0e23e (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - めっちゃこのお話好きです！！sumikaのまいったっていう曲と合いすぎて勝手にすごい好きです！完結まで頑張ってください！楽しみにしてます！！ (2019年6月16日 16時) (レス) id: f5c8033c34 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ながばし
| 作成日時：2019年5月6日 19時
