維―つなぐ―3

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―朝。





窓から入ってくる光で目が覚める





･･･真隣には、愛しい彼




仮眠室の小さなベットで寄り添って寝た彼はまだ夢の中






『･･･相変わらず、整った顔』







医局のソファーで寝ていた時も感じた





･･･だけど今日は目に薄ら涙の跡が残っており
昨日の事がよみがえる









‘･･･私も････離したくない･･･側に居て’



‘･･･あぁ。約束する’








1度開けられた箱は自制が効かなくなり





･･･感情が、勢いよく溢れ出す






･･･その勢いは止まることがなかった







お互い強く抱きしめ、






お互いの心臓の鼓動が聞こえ、






お互い温もりを感じる、








そのまま片時も離れることなく、今に至る






彼の髪をそっと撫でた時、
彼のまぶたがゆっくり開く







「･･･おはよ」


『･･･おはよう』






昨日とはちがう少し甘めの声




それはお互いに心を許した証だった







今はまだ朝の6時半。当直組がこない限りあと30分はこうしていられる






そう思ってか
1度開いた彼の目は閉じる




それを見て私も目を閉じる







会話もない








ただ、狭いベットで抱きしめ合う









ただそれだけど









それがすっごく嬉しい――――

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