チキンバスケッツ ！！

０２８: 弱小じゃない ページ30

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学校の帰り道。




今日も一人でとぼとぼと歩いていた。









「あれ、吉岡じゃね？」


「うーわ、まじだ(笑)」









突然そんな声が聞こえ、嫌な予感がした。





振り向くと、やっぱり。









A「あ……」


女1「吉岡じゃん(笑)」


女2「お前なにしてんのこんなとこで」









中学時代、わたしに悪質な嫌がらせをしてきていた男女５人組。





いじめ、とまでは行かないけど。






名前なんて覚えていないし、顔だって忘れてた。









A「なにしてんのって…部活帰りだけど」


男1「へぇ、吉岡部活やってんだ。何部？」


A「バスケ部だよ。マネージャーやってるの」









"バスケ部"





そう言った瞬間、５人は笑い出した。




予想通りのリアクション。








男2「え、清流のバスケ部って弱小のだよな？(笑)」


A「弱小なんかじゃない」


男3「大会は一回戦負けの常連のくせによく言うよ(笑)」


女1「ってか、まだあったんだバスケ部なんて」









こいつらが大切なバスケ部のことを悪く言えば言うほど、ムキになってしまう。









A「何も知らないくせに、テキトーなこと言わないで」


男1「大会で勝ったこともねぇチームのマネージャーとかお前らしいよ(笑)」


女2「どうせ男目当てで入ったんだろ(笑)」









ゲラゲラと笑っている５人を、唇を噛み締めて睨むことしかできなかった。









？「A」









突然、名前を呼ばれ。





驚いて振り向くと、声の主に腕を掴まれた。




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