＊ミチョガネ ページ28
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PD「プロデューサーやってみないか？」
「宝石箱のとか言いませんよね」
PD「相変わらず勘が鋭いな。どうだ？」
「もし私がそれをしたとしてデビューか何かに繋がるんですか？楽曲提供したとして私にメリットなんてないはずです」
韓国に来て数年練習生生活をしてきた
月末評価のボーカル面では特にいい評価を受けてきたし、ダンス面も悪くない。それに反してデビューが何故か遠ざかっている気がしていた
まさかアイドルとしてじゃなくてプロデューサーとしてやれって？
社長の言うことはいつもちんぷんかんぷんで腹が立つ
PD「君が楽曲提供をしてプロデューサーの件を受けてくれたらデビューさせたいと考えている。それプラス知名度をあげることが条件だ。非公開練習生の君は世には出回っていないからね」
「………結局、何が言いたいんですか。ハッキリ言ってくださった方がいいんですけど」
PD「プロデューサーをしているAが見たい。ただそれだけだ。お前は編曲家としてもセンスがあるからね。」
プロデューサー、編曲家の道に進もうと考えたことは何回もあった
ただ、アイドルという職業に諦めがつかなくてその道は諦めていた
やってみたいという気持ちの反面、心配な事と、満足そうにしている社長にイライラする
PD「これは私からのお願いだ。デビューを条件に、私の元でプロデューサーをやってみないか？」
「じゃあ私からもひとつ条件があります。先月放出した、パクジフン練習生にチャンスを与えてください」
PD「それは個人としての願いか？それとも、プロデューサーてして、か？」
「プロデューサーとしてです。彼を手放すのは勿体ないです。
またYGは大きな魚を逃したと言われたくないなら、戻すべきです」
PD「わかった。そこまで言うなら前向きに検討しよう。よろしく頼むよ。神崎プロデューサー」
「社長のそういう所嫌いです」
PD「言うようになったな……ㅋ」
社長と数分話すだけでも疲れる。
とりあえずデビューへの道が見えてきた……どんな道のりでさえデビューできるなら、プロデューサーでもなんでもやってやる。
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作者名：ゆ | 作成日時：2023年7月3日 20時
